研究課題/領域番号 |
61126002
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
吉川 貞雄 慶応大, 理工学部, 教授 (70010759)
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研究分担者 |
青山 安宏 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00038093)
高木 誠 九州大学, 工学部, 教授 (90037739)
田代 昌士 九州大, 学生産技術研究所, 教授 (40038576)
井上 祥平 東京大学, 工学部, 教授 (20010762)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
1986年度: 27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
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キーワード | 集積反応場 / 分子識別 / 分子認識 / シクロファン / ポリアミン / ポルフィリン / 糖質 |
研究概要 |
集積場の概念を分子論的に構築しようとする「集積反応場の分離・分析化学的反応」(高木)はジカチオン型抽出剤にイオン間距離の認識を持たせること、アニオン抽出の際は抽出剤と溶媒の平面性が抽出性向上のために重要なことを実証した。 「分子識別機能をもつシクロファン系化合物の合成と評価」(田代)に関する研究ではt-ブチル基を保護基とする〔2,2〕を初めとする〔2,n〕メタロシクロファン類の合成に成功した。 「特異的分子認識場の設計:極性ホスト-ゲスト相互作用」(青山)と「両親媒性金属ポルフィリン集積反応場による分子識別」(井上)に関する研究はともに、環に多数の鎖をつけた集積場の合成を目指しており、鎖に極性部位のあるのも共通の特色である。前者はフェノール基を有するシクロフアンの中央部に極性基を有する長鎖をフェノール基の数だけ連結したもので環の外側に「ミニプール」を形成することを企画している。後者は自らが見出した「イモータル重合」によって、金属ポルフィリンに四本の鎖長を同じくするポリエーテル鎖をつけたもので、鎖の疎水性相互作用によりポルフィリン環を「スタッキング」させうることが明らかとなった。 「集積金属ポリアミン錯体場によるアミノ酸、糖質の分子識別」(吉川)は多官能性配位子に二本以上の長鎖を導入し、錯体の親媒性と集積状態を変化させ、従来の錯体触媒反応を酵素反応に近似させるとともに、糖質のレジオ選択反応による希少糖への変換や多糖類の非還元性末端の選択的エピ化の実用化を検討している。
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