研究課題/領域番号 |
61129006
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
勝見 允行 国際基督大, 教養部, 教授 (10052242)
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研究分担者 |
山根 久和 東京大学, 農学部, 助手 (80090520)
湯田 英二 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (20081482)
竹内 安智 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (90008003)
佐野 浩 秋田県立農業短期大学, 生物工学研究所, 教授 (20178809)
倉石 晉 広島大学, 総合科学部, 教授 (30012363)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
23,600千円 (直接経費: 23,600千円)
1986年度: 23,600千円 (直接経費: 23,600千円)
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キーワード | 矮性 / ジベレリン / 内性ジベレリンの同定 / オーキシン / 細胞壁多糖類 / DNAのメチル化 / 矮化剤 |
研究概要 |
生活環を栄養生長と生殖生長の二大過程に分け、特に矮性の問題を中核として、内生ホルモン,生理生化学的特性,高分子レベルの特性の観点から研究を進めた。本年度は次の知見が得られた。1.インゲンでは内性ジベレリン(GA)量は矮性の方が高性より低いが、生長初期では植物の背丈とGA量は必ずしも対応しない。4種のGAが同定された。2.矮性キュウリは高性よりGA含量も背丈も低かった。7種のGAが同定された。上記については、生長時期によるちがいや、他のGAの同定が検討中である。3.いくつかの矮性オオムギ品種の幼葉鞘の生長は内生IAA量と高い相関を示した。他方、ABAやエチレンの量は矮性発現とは直接関係がなさそうである。4.GA非感受性矮性トウモロコシ【D_8】の細胞壁多糖類構成は正常のものと異るようである。特にヘミセルロースB画分は正常より矮性の方がキシロース含量が高く、分子サイズの分布は、正常株は中分子種が大部分を占るのに対し、【D_8】は高分子種と低分子種に分極化している。5.GA感受性矮性トウモロコシ【D_5】の実験では、GAによる伸長誘導は細胞のブドウ糖,果糖,庶糖,デンプンのレベルを正常のパターンに近づけた。一方、細胞液の浸透ポテンシャルはGAによりむしろ高まった。6.正常株に多く、【d_5】に少ない61KD相当のタンパクはd1では正常と同じ位含まれる。このタンパクについては更に検討中である。7.トウモロコシ,イネの矮性とDNAメチル化との関連を調べたところ、【d_5】だけが著しくメチル化が少ないことが分った。8.矮化剤の一般的検定法としてのシステムを確立した。9.新しいホルモンであるブラシノライドは作物の開花期に処理すると子実の生産を高めた。特にオオムギ,コムギに顕著である。10.ブドウ子房の培養には初期に高濃度のNAAとBAが効果的であった。11.サトイモの花成誘導にはGAが有効であった。
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