研究課題/領域番号 |
61130001
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
籏野 昌弘 東北大, 非水溶液化学研究所, 教授 (50006293)
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研究分担者 |
郷 通子 九州大学, 理学部, 助手 (70037290)
郷 信広 九州大学, 理学部, 助教授 (50011549)
油谷 克英 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (90089889)
和田 昭允 東京大学, 理学部, 教授 (10011462)
須貝 新太郎 北海道大学, 理学部, 教授 (80000727)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1986年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
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キーワード | まきもどり中間体の精密分光測定 / チトクロムP-450変異体 / 球状タンパク質の熱測定と多状態変性 / 点変異 / 蛋白質構造形成の計算予知 / モジュール構造予知 / 二次構造予測 / 蛋白質の耐熱化設計 |
研究概要 |
須貝はα-ラクトアルブミン,リゾチームのまきもどり中間体の精密分光測定法を確立した。特に、円二色性(CD)測定用二段ジェット混合セルの試作、データ取込み速度の飛躍的改善は注目すべき点である。籏野は哺乳類由来のチトクロムP-450の酵母による発現に成功した。また、その変異種十数種類について電子スピン共鳴、電子スペクトルを測定し、酵素反応活性・構造相関に明確な解析を行なった。世界で最初のP-450変異体の作成は特筆すべき点である。和田は多状態変性をする球状蛋白質の熱測定データ解析法を確立した。リゾチーム,リボヌクレアーゼA,ペプシノゲンの多状態変性が解析された。油谷は大腸菌トリプトファン合成酵素αサブユニットの49位のグルタミン酸残基を点変異し、20種の点変異タンパク質の変性ΔGを精密に測定した。グラフィックス法による解析を進めている。注目すべき研究成果である。郷信広はスーパー・コンピュータを用いた蛋白質立体構造形成過程のシミュレーション法を確立した。リゾチーム,RNase,ミオグロビン,ジヒドロ葉酸還元酵素と阻害剤、基質間相互作用ヘの応用を試みた。郷通子はモジュール構造同定法の改良とその拡張に成功した。アルコール脱水素酵素、NAD結合蛋白質のモジュール構造形成解析ヘのこの方法の応用を試みた。斉藤はαヘリックス,βストランドの予測の精密化を行なった。100余種の蛋白質のデータを用い、パラメータを精密化し、リゾチーム,ミオグロビンの三次構造予測方法を開発した。大島は高度好熱菌のイソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼの耐熱化設計、その熱変性過程の熱力学的パラメータを精密に測定した。昭和61年度は本特定研究の初年度であるにもかかわらず、格段の研究の進展が見られた。また、本特定研究の他の研究班との協同研究も開始され、合同研究班会議での活発な討論は極めて有意義であった。
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