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高次脳過程の可塑性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61131006
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

久保田 競  京大, 霊長類研究所, 教授 (30027479)

研究分担者 高松 研  慶応大学, 医学部, 講師 (90154898)
二木 宏明  東京大学, 文学部, 助教授 (10073074)
酒田 英夫  東京都神経科学総合研究所, 部長 (10073066)
平野 俊二  京都大学, 文学部, 教授 (50046869)
甘利 俊一  東京大学, 工学部, 教授 (80010726)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1986年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
キーワード学習 / 連合野 / ニューロン活動 / ボルツマンマシン / 海馬
研究概要

慢性ニューロン活動を記録する学習過程の研究は、久保田,二木,酒田,平野によっておこなわれた。高松は刷り込み学習のムスカリン性受容体の変化を、岩田はひとの特殊な視力障害を調べた。甘利は並列情報処理機械の学習能力を理論的に解析した。久保田は、GO/NO-GO課題を学習する過程で、前頭前野のニューロンが、手掛り刺激に反応するようになり、手掛り特異的なニューロン活動が、学習が成立すると、みられるようになることを見つけた。またこれらのニューロンの視覚受容野は、学習していない時のそれと違いはなかった。二木は、久保田のと類似の課題を用い、学習が成立した時点で、新しい手掛り対を与えて、新たに学習が成立するまでの過程を調べた。学習の初期には手掛り刺激に対して、非特異的な活動をしていたものが、学習成績が90%をこえると明白な分化が認められ、特異的活動をするようになった。酒田は、空間位置の再認記憶が頭頂連合野に存在するものと考えて、サルに課題を訓練し、ニューロン活動を記録できる段階まですすめた。岩田は、中大脳動脈の閉塞と異常血管網のある患者(発症一年後)で、読字障害のある症状を解析した。字ひとつ視力と字づまり視力を調べたが、字ひとつ視力は障害されないのに、字づまり視力の障害が著しかった。非常に特異な視力の障害と考えられる。平野は、音刺激に対してテコを押す押さないを交互に繰り返す交替反応を学習する過程で、海馬のマルチニューロン活動を記録した。交替反応を学習すると、運動反応に先行する活動がみられるようになった。高松は、ニワトリの刷り込み学習でアセチルコリン受容体がふえるかをしるため、ONBの結合能を調べ、Optic tectum Ectstriatumでは高くなることがわかった。甘利らは、ボルツマン・マシンを構築した。学習によって結合が変化するように工夫し、素子群の関係を調べた。以上、学習に伴ってみられる脳内変化が新しく発見された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Sawaguchi;M.Matsumura;K.Kubota: Brain Res.371. 404-408 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sawaguchi;M.Matsumura;K.Kubota: Neurosci.Lett.66. 135-140 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sawaguchi;M.Matsumura;K.Kubota: J.Neurosci.Meth.15. 341-348 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sakata;H.Shibutani;Y.Ito;K.Tsurugai: Exp.Brain Res.61. 658-663 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 甘利俊一: 電子通信学会論文誌. J69-D. 1133-1144 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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