研究課題/領域番号 |
61131007
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
津本 忠治 阪大, 医学部, 教授 (50028619)
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研究分担者 |
福島 邦彦 日本放送協会, 放送技術研究所, 主任研究員
伊藤 和夫 京都大学, 医学部, 助教授 (60093184)
岩村 吉晃 東邦大学, 医学部, 教授 (20057508)
前川 杏二 自治医科大学, 教授 (40048939)
外山 敬介 京都府立医科大学, 教授 (90090505)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1986年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | 脳の可塑性 / 特徴抽出フィルター / シナプスの可塑性 / 大脳皮質視覚野 / 神経回路モデル / 体性感覚野 / 小脳 / 生後発達 |
研究概要 |
1.目的。感覚中枢の神経回路綱は、特徴抽出フィルターとして生体に与えられた刺激から一定の特徴を抽出し、それをより高次の中枢へ伝達する。本研究はこの特徴抽出回路における可塑性発現のメカニズム解明を目的とする。 2.結果。津本班員は、成ネコと臨界期にある仔ネコの大脳皮質視覚野ニューロンに対する興奮性アミノ酸拮抗薬の作成を調べた。その結果、N-methyl-D-aspartate(NMDA)型受容体に対する選択的拮抗薬が成ネコでは無効であるのに、仔ネコでは有効であることを見い出した。外山班員は新生仔ラットの大脳皮質視覚野に胎仔期ラットの外側膝状体を移植し、胎仔外側膝状体がどこに移植されても、正しく標的細胞を見つけ出し、正常な神経回路を形成することを発見した。伊藤班員は、成ネコの大脳皮質視覚野に興奮性神経毒であるカイニン酸を微量注入した結果、抗P物質や抗エンケファリン活性を示すニューロンが多数出現することを発見した。岩村班員は、無麻酔サルで体性感覚野のニューロン活動を記録することにより、エッヂ検出や球と四角の識別に関係するニューロン群を見い出した。福島班員は、学習能力をもち、バターン認識能を自ずから身につけてゆく遠心性回路を含む階層型神経回路モデルを提唱した。前川班員は、前庭動眼反射および視運動性眼振に関与する神経回路の生後発達を調べ、出生直後の仔ネコがすでに小脳プルキン工細胞が視神経電気刺激に反応することを見い出した。3.考察。本年度は研究を開始したばかりにもかかわらず、各班員は当初の目的を達成し、特徴抽出回路の可塑性について一層の理解を深めた。-今後は、工学モデルとの相互検証を一層密に行うことによって特徴抽出回路綱の可塑性のメカニズムに関する研究の飛躍的発展が期待される。
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