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リンホカインによるキラーリンパ球の誘導機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61210003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

熊谷 勝男  東北大, 歯学部, 教授 (00005018)

研究分担者 力石 秀美  東北大学, 歯学部, 助手 (70091767)
花海 清  東北大学, 歯学部, 助手 (50005063)
清水 義信  東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
安保 徹  東北大学, 歯学部, 助手 (30005079)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1986年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
キーワードインターロイキン3 / 自己リンパ球混合培養 / インターロイキン4 / インターフェロンγ / Ia抗原 / ヘルパーT細胞 / 腫瘍免疫
研究概要

ヘルパーT細胞は機能的に、少なくとも二種類ある。すなわち、1つは自己のIa抗原に反応するT細胞で、他は同種(異系)のIa抗原や非自己抗原で修飾された自己Ia抗原に応答するT細胞である。
今年度は、主として、自己Ia反応性ヘルパーT細胞の反応論とそれに介在するリンホカインそして、これらの腫瘍免疫における役割を追究した。T細胞の自己Ia反応性はautologous mixed lymphocyte reaction(AMLR)として知られるが、その反応の特異性や反応論に疑議が多く、従って、その免疫応答上の役割も明らかではなかった。我々は、マウス(Syngeneic)、ヒト(auto-logous)の両実験系で次のようなことを明らかにすることによって、T細胞応答、例えば、胸腺におけるT細胞分化や抗原特異的T細胞応答におけるこの反応の重要な役割を明らかにし、さらには、腫瘍免疫においても、このAMLRは抗原特異的T細胞の誘導にとって極めて重要なT細胞応答であることを示すことができた。すなわち、
(1)マウス、ヒトのAMLRはいずれも、自己Ia抗原に対するヘルパーT細胞応答であるが、この自己Ia反応は抗原特異的クローンT細胞応答にみられるインターロイキン2(IL2)やインターフェロンγ(IFNγ)産生は伴わない反応である。(2)しかし、IL2以外には、T細胞や抗原提供細胞(APC)の初期分化に必要なインターロイキン3(IL3)やインターロイキン4(IL4)などを産生する。(3)この反応は抗原非依存性の胸腺細胞の分化過程にも認められる反応であり、かつ、(4)アロキラーT細胞応答などの特異抗原応答においても、そのための必須の反応であった。そして、(5)同系癌細胞に対する宿主の免疫応答においても、この自己MLRが誘導されること、そして、その誘導の可否は以後の腫瘍関連抗原に対する特異的T細胞応答の成否に強く影響した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Endo: Cell.Immunol.97. 13-22 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kuwano: J.Immunol.137. 1462-1468 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shiiba: Cancer Immunol.Immunother.21. 119-128 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Abo: J.Immunol.136. 3189-3197 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] R.Suzuki: J.Immunol.137. 1564-1572 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] R.Suzuki: J.Exp.Med.164. 1682-1699 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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