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Benzocyclobuteneの機能を活用する生理活性化合物の高選択的合成

研究課題

研究課題/領域番号 61211003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

福本 圭一郎  東北大, 薬学部, 教授 (50004586)

研究分担者 根本 英雄  東北大学, 薬学部, 助手 (60006351)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードBenzocyclobutene / Tandem Electrocyclic-〔3,3〕sigmatropic Reaction / 分子内Diels-Alder反応 / Physostigmine / Physovenine / Geneserine / Spironslactone
研究概要

Benzocyclobuteneは加熱するとo-キノジメタンをin situに生成し、これがその化学的環境に応じてcyclsaddition,electrocyclic reactionあるいはsigma-tropic reactionをおこす。このため著者らはこれらの反応に着目しbenzocyclobuteneを有力学活性芳香族合成素子として利用して来たが、さらに著者らはbenzocyclobuteneが反応条件に応じてelectrocyclic reactionとsigmatropic reactionが一挙に進行することを見出し、本反応を利用する生理活性アルカロイドの合成を検討した。allyl benzocyclobutenecarboxylcteの加熱により先ずelectocyclic reactionと3,3-sigmatropic reactionを行わせイソクロマノン誘導体を製し、これより下記アルカロイドの合成中間体となるインドール誘導体に導いた。続いてピロール環,フラン環,あるいはピラン環を形成させることにより眼科領域で重要な位置を占めるカラバル豆アルカルイドのphysostigmine,Physovenineおよびgeneserineの全合成を達成した。
さらにbenzocyclobuteneの分子内Diels-Alder反応を利用し合成ステロイドのnorspirono lactoneの合成を行った。すなわちbenzocyclobutene誘導体を加熱して分子内Diels-Alder反応を行わせステロイドのBCD 環部に相当する三環性化合物を合成し、次いでラクトン環を構築し四環性化合物に導いた。本化合物をBirch環元に付しエノン体とした後、還元的にアルキル化を行った。ここに得られるシクロヘキサノン誘導体に対し三枝反応、次いでannalationを行い五環性化合物とし、最後にチオ酢酸を付加させ降圧利尿剤としてすぐれた作用を示すnorspiloronolactoneの合成を完成した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宍戸宏造,設楽永紀,広谷功,福本圭一郎,亀谷哲治: J.Org.Chem.51. 3007-3011 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 宍戸宏造,広谷功,小松弘典,福本圭一郎,亀谷哲治: J.Chem.Soc.chem.comm.1986. 904-905 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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