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炭素資源としてのフラン化合物の有効利用法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61211010
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究分野 中国哲学
研究機関東京工業大学

研究代表者

桑嶋 功  東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)

研究分担者 占部 弘和  東京工業大学, 理学部, 助手 (10176745)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードシリルフラン / ブテノリド / シクロペンテノン
研究概要

シリル基がα-位の炭素を陽イオンとして不安定化し、また陰イオンとして安定化する効果を持つことはよく知られているが、共役系であるフルフリル系へのこの効果の拡張適用について検討した。その結果、フラン環の5-位にシリル基を導入することにより、従来極めて不安定で取り扱いが困難であった塩化フルフリル及びフルフリルグリニャール試薬は共に著しく安定化し、各々合成的に有用な求電子あるいは求核試剤として利用できることを明らかにした。また、この様にして得られるフルフリルグリニャール試薬は求電子試薬の種類によりAmbident Nucleophileとして挙動し、ハロゲン化アルキル等とはフルフリル位で、またHard Electrophileである塩化トリメチルシランあるいは酸塩化物とはフランの酸素上で選択的に反応するなど興味ある性質を示すことを見い出し、この特徴を利用して、合成中間体として興味深い2-シリル-6-ジヒドロピランの簡便な合成法も確立した。現在これを出発物質として用いる有用な合成反応の開発についても併せて検討している。
一方、シリルフランのブテノリドへの酸化についても引き続き詳細な検討を行い、現在、この合成変換を利用してブテノリド骨格も持つ生理活性天然有機化合物AromatinおよびOdoratinの簡便な合成法の確立について検討した。また、この様にしてシリルフランから容易に得られるブテノリドを利用したシクロペンテノンの構築について検討し、所定の成果を得たので、この結果に基ついて、天然有機化合物であるCoriolinの簡便な合成法の開発について検討を加えている。また、フルフリル位に脱離基をもつシリルフランの酸化反応についても検討を加え、5-シリルフルフリルスルホンあるいはアセテートをMCPBAと処理することにより合成的に有用な4-イリデンブテノリドが収率良く得られることを見い出した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] E.Nakamura,H.Oshino,and I.Kuwajima: J.Am.Chem.Soc.108. 3745-3755 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hatanaka and I.Kuwajina: J.Org.Chem.51. 1932-1934 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Horiguchi,E.Naka-mura,and I.Kuwajima: J.Org.Chem.51. 4323-4325 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hatanaka and I.Kuwajima: Tetrahedron Letters. 27. 719-722 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Horiguchi,S.Matsuzawa,E.Nakamura,and I.Kuwajima: Tetrahedron Letters. 27. 4025-4028 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tanino,Y.Hatanaka,and I.Kuwajima: Chemistry Letters. 385-388 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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