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顕微ブリユアン分光法の開発による高温高圧下における鉱物の音速測定

研究課題

研究課題/領域番号 61213007
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

石舘 健男  静大, 理学部, 助手 (80022226)

研究分担者 溜渕 継博  静岡大学, 理学部, 助手 (20163678)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードダイアモンドアンビルセル / 高圧ブリユアン散乱 / 高圧ラマン散乱 / 鉱物の弾性的性質 / 鉱物の構造相転移 / 酸素八面体
研究概要

1 実験技術開発に関する成果
(1)希ガス固体発生装置を作成し、光散乱用ダイアモンドアンビルセルの圧力媒体として希ガス固体を室温で封入する方法を確立した。これにより圧力150Kbar以上でも、静水圧状態で加圧可能になった。
(2)鉱物結晶には着色したものや不透明結晶が多いことに鑑みて、不透明結晶の代表である黒リンの薄片について、顕微ブリユアン分光法を適用し、不透明結晶でも極端に薄くすれば、ブリユアン散乱スペクトルの測定が可能であることを実験的に確かめた。
2 音速測定等に関する成果
(1)SrTi【O_3】の音速の圧力依存性を約90Kbarまで測定し、全ての弾性定数の圧力依存性、ならびに密度の圧力依存性を決定した。また65Kbarで起る相転移が立方晶から正方晶へのブリュアンゾーン端で起る構造相転移であることを明らかにした。この結果を他のデータと比較して、温度圧力相図を作成した。SrTi【O_3】は相転移近傍で弾性的等方体になるが、これが相転移と直接関係していないことを示した。
(2)BaTi【O_3】の音速の圧力依存性を約80Kbarまで測定した。相転移は圧力23Kbarで起り、立方晶へ変る。立方晶における密度変化ならびに全ての弾性定数の圧力依存性を決定した。また相転移近傍では、分極ゆらぎとの結合によって起る音速異常が観測され、その振舞いは温度変化によるものとよく一致していることを見出した。相転移近傍を除くと、BaTi【O_3】の弾性定数の圧力変化はSrTi【O_3】によく似ている。詳細は現在解析中である。
3 今後の展開
希ガス固体を圧力媒体として、高温高圧同時発生技術の確立につとめる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeo Ishidate: J.Phys.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Takeo Ishidate: J.Phys.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Takeo Ishidate: Phys.Rev.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroyasu Shimizu: J.Chem.Phys.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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