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カルシウムポンプからカルシウムが遊離する機構

研究課題

研究課題/領域番号 61215002
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関旭川医科大学

研究代表者

金沢 徹  旭川医大, 医学部, 教授 (80028141)

研究分担者 鈴木 裕  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50183421)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード筋小胞体 / カルシウムポンプ / Ca-ATPase / カルシウムイオノフォア / A23187 / ナトリウムポンプ / Na,K-ATPase
研究概要

1.カルシウムポンプから【Ca^(2+)】が遊離する機構を調べるため、【^(45)Ca】を負荷した筋小胞体からカルシウムポンプを通して【^(45)Ca】が遊離する速度を種々の条件下で測定した。この【^(45)Ca】の遊離は【Ca^(2+)】,【Mg^(2+)】及びATPに依存した。この結果は、筋小胞体膜のCa-ATPase(カルシウムポンプの本体)が形成するリン酸化中間体を介して【^(45)Ca】の遊離が起こることを示している。このリン酸化中間体の分解過程を解析した結果、三種類のリン酸化中間体が区別された。このうち二種類の中間体が【^(45)Ca】の遊離に直接関与し、この両者の相互変換が【^(45)Ca】の遊離の律速段階であった。第三の中間体は【^(45)Ca】の遊離に直設関与していなかった。2.CaイオノフォアA23187はカルシウムイオンの動員の研究に際し、しばしば有用な手段となる。そこで、このA23187のカルシウムポンプに対する作用を調べた。精製したCa-ATPaseとA23187をインキュベートすると、Ca-ATPaseは殆ど完全に抑制された。この抑制作用は従来全く知られていなかったものである。Ca-ATPaseを【Ca^(2+)】存在下及び非存在下でA23187とプレインキュベートした後、ATPによるリン酸化中間体の形成と分解及び形成されたリン酸化中間体のADP感受性を調べた。また、EGTAにより【Ca^(2+)】をキレートすると同時にPiを加えて、逆反応によるリン酸化中間体の形成を調べた。その結果、A23187がCa-ATPaseの反応過程における酵素異性化のステップを選択的に強く阻害することが明らかとなった。3.ナトリウムポンプに対するA23187の作用を調べた。A23187はNa,K-ATPase(ナトリウムポンプの本体)を殆ど完全に抑制した。この抑制も反応過程における酵素異性化の選択的阻害によるものであった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 稲尾茂則: Biochimica et Biophysica Acta. 857. 28-37 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 原久人: The Journal of Biological Chemistry. 261. 016584-1659 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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