• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Cキナーゼの神経網膜における機能的役割りについて

研究課題

研究課題/領域番号 61215014
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

加藤 聖  金沢大, 医学部, 助教授 (10019614)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経網膜 / ドーパミン細胞 / 伝達物質の放出 / Cキナーゼ / TPA
研究概要

[目的] 神経網膜には高いCキナーゼ活性が存在し、その酵素学的緒性質(【Ca^(2+)】やフォスファチジルセリン等の基質のキネティクス)や発癌プロモーターであるTPAによる活性化の機構なども脳内の酵素と同様である。そこで本酵素の神経網膜における役割、時に初期過程における意義を探る目的で神経伝達物質であるドーパミンの分泌放出に及ぼす、TPAその他のCキナーゼ賦活剤の影響を検索した。
[結果] 1.単離網膜神経細胞分画
網膜をパパイン酵素処理し、神経細胞をバラバラにし、メトリザマイド(10/15%)密度勾配法にて遠心分離し、比較的大きな細胞体分画(恐らく水平細胞、アマクリン細胞、神経節細胞からなる)を小さな細胞体分画(視細胞や双極細胞からなる)から分離採取した。この細胞分画中にドーパミン性アマクリン細胞の存在は螢光組織化学法にて同定した。
2.TPAによるドーパミン分泌放出の促進
上記のドーパミン細胞を含む単離網膜神経細胞分画(【10^6】cells)に【^3H】-ドーパミンを取り込ませた後、5×【10^9】MのTPAを灌流液中に添加し、放出される放射性ドーパミンの量をカウントした。TPAにより有意のドーパミンの放出(40%)がおこり、その最小有効濃度は【10^(-10)】Mと低濃度で、【10^(-7)】Mを最大約2倍の放出が促進された。他方発癌プロモーター作用のないフォルボールでは【10^(-7)】Mでもドーパミン放出は惹起できなかった。TPAの放出促進は【H_7】や外液の【Ca^(2+)】を除去すると完全にブロックされた。
[考察] 以上の事実から網膜ドーパミン細胞からのドーパミンの放出にCキナーゼが何らかの調節をしていることが明らかとなった。現在その内在性基質や【Ca^(2+)】の動員の機構について生化学的実験を押し進めている。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.ISHITA: J.Neurochem.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi