研究課題/領域番号 |
61215028
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
栗山 欣弥 京府医大, 医学部, 教授 (20079734)
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研究分担者 |
田口 淳一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50188132)
大熊 誠太郎 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30152086)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | カルシウムイオン / GAB【A_B】レセプター / 活性化 / 可溶化 / 薬理学的性質 |
研究概要 |
GABAレセプターのサブタイプとしてGAB【A_A】及びGAB【A_B】レセプターの存在が知られる様になり、これ等の中でGAB【A_B】レセプターは、カルシウムイオン及び少量のマグネシウムイオンの存在下で始めて活性化されて特異的なGABA結合能を示すことが報告されているが、その活性化の機構や生理学的意義については不明の点が多い。従って本研究では可溶化したGAB【A_B】レセプター分画を用いて、上記の点について検討を加えた。 1)Nonidet-P40やSodium deoxycholate(DOC-Na)で脳シナプス膜を処理することにより得られたGABAレセプター可溶化分画をベンゾジアゼピン・アフィニティカラムに適用すると、GAB【A_A】レセプターのみが吸着され、GAB【A_B】レセプターは吸着されなかったことから、GAB【A_B】レセプターはGAB【A_A】レセプターと異なり、ベンゾジアゼピン・レセプターと共役していないことが判った。2)GAB【A_B】レセプターの可溶化にはTritonX-100およびDOC-Naが適当であり、しかも脳シナプス膜分画で認められたカルシウムイオンによる【^3H】-GABA及び【^3H】-bacrofenのGAB【A_B】レセプターへの結合増強及びGTPによる阻害は、DOC-Na可溶化分画でのみ認められることから、GAB【A_B】受容体の可溶化にはDOC-Naが最適であると判断した。3)DOC-Na可溶化分画にはGTP-ase活性が存在し、しかもGTPによるGAB【A_B】レセプター結合抑制はGTP結合蛋白、特にNiのリボシル化を抑制するとされる百日咳菌毒素により消失した。従って、GAB【A_B】レセプターはGTP結合蛋白、特にNiと共役した形で可溶化されるものと考えられる。4)上記の成績を基盤としてGAB【A_B】レセプターの純化精製を進めると共に、このGAB【A_B】レセプターと共役する細胞内情報伝達系の解析を行う予定である。
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