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RNA・DNA雑種分子の形成と除去機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61216006
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

堀内 嵩  九大, 理学部, 助手 (60108644)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードリボヌクレアーゼH(RNaseH) / 複製起点 / 自律複製能 / 組換え活性化部位大腸菌 / RNaseH欠損変異株
研究概要

生体内での2本鎖DNA上でのRNA・DNA雑種分子の形成と除去機構それと相互作用するタンパク質の動的関係については充分判明していない。本研究は、この雑種分子を特異的に分解するRNaseHを生化学的,遺伝学的に利用し、この問題にアプローチしようとした。具体的には、大腸菌のRNaseH欠損変異(【rnh^-】)株を分離し、それを解析してきた。その結果、RNaseHを欠損した場合、野生株内で分離除去されてきたRNA・DNA分子が分離を免れそれが新しい複製開始点のプライマーRNAになる可能性がでてきた。もしこれが正しいとすると、この開始点はRNA・DNA分子の形成と除去機構の一つのモデルになりうる。そこで我々はまず、このRNaseH欠損下で自律複製能を示すDNA断片のクローニングを試み、これらが真の複製起点を有すすか否かの検討を行った。まず大腸菌染色体DNAをEcoRIで切断し、それと複製能を有しないカナマイシン抵抗性(【Km^r】)のDNA断片とを結合した後RNaseH欠損株に形質転換し、生じた【Km^r】の形質転換株より閉環状2本鎖DNAが回収されるものを選択し、それらを一応oriHプラスミドと名付けた。結局oriHプラスミドは特異的な8種に分離され、その染色体上の位置も決定した。しかしoriHプラスミドをさらに詳しく調べるうち、それが染色体上の相同部位にも同時に組み込まれていることを見出した。このことから、これは自律複製以外に染色体への組み込みと切り出しによって生じる可能性がでてきた。この組み込みを完全に抑えるため、染色体の相同部位を欠失したRNaseH欠損株を作製し、それにoriHプラスミドを形質転換したところ、形質転換株は得られなかった。このことから、oriHプラスミドは少なくともプラスミドとしては自律複製起点は持たないが、組換えの活性化部位を有するらしいことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Takano;Y.Nakabeppu;H.Maki;T.Horiuchi;M.Sekiguchi: Molecular and General Genetics. 205. 9-13 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Akiyama;T.Horiuchi;M.Sekiguchi: Molecular and General Genetics. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Horiuchi;T.Nagasawa;K.Takano;M.Sekiguchi: Molecular and General Genetics. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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