研究課題/領域番号 |
61217005
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
町田 泰則 名大, 理学部, 助手 (80175596)
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研究分担者 |
建部 到 名古屋大学, 理学部, 教授 (80115592)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 形質転換植物細胞 / 外来遺伝子導入 / 大腸菌β-ガラクトシダーゼ遺伝子 / 植物細胞選択マーカー / 【35_S】プロモーター / Tiプラスミドベクター |
研究概要 |
本研究の目的の第一は、遺伝子工学的手法によりlacZ(大腸菌β-galactosidase)を改変し、植物細胞で利用できるvisibleマーカーを作製すること、第二は、作製されたlacZキメラ遺伝子を用いて、植物遺伝子の発現調節領域を探索、解析することである。まずlacZを高効率に発現させるために、数種類の植物遺伝子由来のプロモーター配列等とlacZを連結してキメラ遺伝子を作製した。これらのキメラ遺伝子を、Tiプラスミドベクター系を用いてタバコ細胞へ導入し、形質転換細胞中のβ-galactosidase活性、及び酵素タンパク質の存在を検討した。その結果、【P_(35)】s(カリフラワモザイクウィルス35SRNAプロモーター)を連結したものが最も高い活性を示し、バックグラウンドの20倍であった。また、この細胞中には、確かに大腸菌由来のβ-galactosidaseタンパク質が存在することが示された。さらに、【P_(35)】sキメラ遺伝子をもつカルスは、X-galを含む、寒天培地上で、明瞭な青色を呈し、他のキメラ遺伝子をもつものは、又はプロモーターがないlacZをもつカルスとは明らかに区別された。以上の結果から、【P_(35)】s-lacZキメラ遺伝子は、植物細胞系において、visible選択マーカー遺伝子として利用できることが明らかになった。本実験遂行に必要なクライオクールと必要な消耗品を予定通り購入した。
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