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新しい神経活性ペプチドの探索と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 61218001
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

中嶋 暉躬  東大, 薬学部, 教授 (50012597)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオオジョロウグモ毒 / グルタメイト遮断活性 / 2.4-ジヒドロキシフェニルアセチル-アスパラギニルカダベリン誘導体
研究概要

昭和59年度文部省海外学術調査により採取したバフアニューギニア産のオオジョロウグモ毒が強力なグルタメイトレセプター遮断活性を有していることがわかり、その本態の解明に着手した。乾燥毒腺は60%アセトニトリルで抽出後 ODSカラムを用いる高速液体クロマトで毒成分を分離した。クモ毒は数種の同様の活性をもつ物質からなる混合物であった。これはすべて210mmと 280mmに2個の紫外吸収極大をもち、さらに 280mmで励起したとき310mmのケイ光を発した。塩酸加水分解物についてアミノ酸、ポリアミン分析を行なうといずれのクモ毒もアスパラギン酸、カダベリンが検出された。以上の検討結果からクモ毒は活性のみならず化学物質としても類似した構造をもつ物質の混合物であった。
約 200mgのクモ毒を用い大量精製を行ない、3種の毒性を単離した。このうち最も大量に得られたNSTX-3について NMRスペクトルを測定し解析を行なった。重水および DMSO-d6中での'H-COSYNMRスペクトル、DOF-COSY、リレーCOSYスペクトルの解析の結果、NSTX-3は N-(2.4-ジヒドロキシフェニルアセチル-アスパラギニル)-N'(アルギニル-プトレアニル-カダベリンと推定された。他のクモ毒素も共通して2.4-ジヒドロキシフェニルアセチル-アスパラギニルカタベリン部分を構造の一部に有することも判明した。他のクモ毒はこの部分にポリアミン、塩基性アミノ酸等が結合した物質と推定された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Aramaki et.al.: Proc.Japan.Acad.,. 62,SerB. 359-362 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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