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神経成長因子受容体の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 61218013
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

小池 達郎  佐賀医大, 医学部, 教授 (80128131)

研究分担者 高島 明彦  佐賀医科大学, 医学部, 教務員 (00154774)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード神経成長因子 / 受容体 / 結合 / 取り込み / 脱分極 / カテコールアミン / 細胞周期 / 環状リン酸
研究概要

1.【^(125)I】-NGFの結合と取り込みの細胞周期依存性
イソロイシン除去法によってG1期に同調したPC12細胞を正常培地に戻し、経時的に調べると、【^(125)I】-NGFの結合はGI期に最大となり、S期になると減少した。Scatchard-type解析から高親和性部位がG1期に増加するのがわかった2.高【K^+】による【^(125)I】-NGFの結合と取り込みの促進
50mM【K^+】での結合及び取り込み量は、それぞれ144±28%(n=6,SE),176±12%(n=6)に増加した。Scatchard解析から結合及び取り込み量の増加が判った。高【K^+】による結合と取り込みの増加はveratridineによっても起こり、又その変化は可逆的であった。しかし細胞外液の【Ca^(2+)】を除くと結合と取り込み量は共に抑えられた。高【K^+】の効果の生理学的意味を探る目的で突起の成長に対する効果を調べると、低いNGF濃度(0.1,1ng/ml)では、高【K^+】培地が突起の成長即ちNGFの作用を増強することがわかった。
3.カテコールアミンによる【^(125)I】-NGF結合の増強
【^(125)I】-NGFのPC12細胞に対する結合はノルアドレナリン(NA)によって約160%に増大し、濃度依存的に起こった。一方、NGF処理をした細胞ではこの効果は顕著に起こり、1-10μMのNAで約260%に達した。他にA,DA,db-cAMP,8Br-cAMPアデノシンでも効果があった。NAとdb-cAMPを合わせた時の効果に加算性が成り立たなかったことから、NAによる【^(125)I】-NGFの結合の増加はcAMPを介していると考えられた。さらに【^(32)Pi】でラベルした細胞をNA処理した後、可溶化しNGFアフィニティークロマトグラフィーにかけ、SDS-PAGEで解析すると、85Kのバンドが顕著にラベルされた。NAは実際にadenylate cyclase活性を上昇させることも示された。以上の結果をまとめると、NGF受容体は環境や生理的条件に対応して変化することから、シナプスの可塑性の機構として役割を果たす可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.KOIKE: Journal of Neurochemistry. 46. 1493-1500 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Koike: Neurochemical Research. 11. 139-140 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Koike: Neuroscience Research. S3. S38 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] S.Noguchi: Cell Structure and Function.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Koike: Submitted to J.of Neurochemistry.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Koike: Cell Biology International Report. 10. 979-984 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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