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日本人におけるミエロペルオキシダーゼの遺伝的欠損と易感染性の関連

研究課題

研究課題/領域番号 61219022
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

石村 巽  慶応大, 医学部, 教授 (40025599)

研究分担者 飯塚 哲太郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30029475)
金ケ崎 士朗  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012767)
田中 葉子  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30138052)
加野 象次郎  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80051671)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードミエロペルオキシダーゼ / NADPHオキシダーゼ系 / 活性酸素種 / 慢性肉芽腫症 / 非TPAタイプ発癌プロモーター
研究概要

本年度はミエロペルオキシダーゼとともに好中球に存在し、ミエロペルオキシダーゼに過酸化水素又は【O^-_2】などの活性酸素種を供給するNADPHオキダーゼ系およびその欠損症である慢性肉芽腫症について解析を行い下記の知見を得た。
1.NADPHオキシダーゼ系の反応初産物の同定:活性化された状態にある好中球は【H_2】【O_2】,【O^-_2】をはじめとする多種類の活性酸素を生成しそれらが殺菌剤として利用される。しかしそれらが別々かつ同時に生成されるのか、あるいは最初に【O^-_2】が発生し,それから逐次的に他の活性酸素種が生ずるのかについては確証がなかった。我々はこの点を人工的に修飾した西洋ワサビペルオキシダーゼを【H_2】【O_2】ならびに【O^-_2】の捕捉剤として用いる新しい方法を用いて解明し,【O^-_2】がNADPHオキシダーゼ系の初産物であり,【H_2】【O_2】,OHラジカル,【^1O-2】などはこれから派生することを証明した(発表論文1,Makino,R.ら)。
2.NADPHオキシダーゼ系の実体:低温スペクトル法を用いて好中球のチトタローム類の解析を行い,これが健常者の好中球に存在するが慢性肉芽腫症患者の好中球には欠損していることを再確認し,各種の反応動力学的な解析とあわせてbタイプのヘムタンパクがNADPHオキシダーゼ系の一員であることを示唆する結果を得た。又,系の精製を試みブタ好中球から強い活性を有する無細胞系標品を取り出すことに成功し,種々の脂肪酸がこの系を活性化することを見い出した(発表論文3,Tanaka,T.ら)。
3.非TPAタイプ発癌プロモーターによる好中球の活性化:パリトキシンならびにタプシガルギンがヒトおよびブタ好中球を活性化して【O^-_2】を生成することを初めて見い出し,その大略を報告した(発表論文2,Kano,S.ら)。
今後はミエロペルオキシダーゼ系とNADPHオキシダーゼ系を統合して好中球の殺菌機構を解明したい.

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Makino,R;Tanaka,T;Iizuka,T;Ishimura,Y;Kanegasaki,S.: The Journal of Biological Chemistry. 261. 711444-1144 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kono,S;Iizuka,T;Ishimura,Y;Fujiki,H;Sugimura,T.: Biochem.Biophys.Res.Commun.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka,T;Kanegasaki,S;Makino,R;Iizuka,T;Ishimura,Y.: Biochem.Biophys.Res.Commun.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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