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近赤外光領域に有効な長寿命増感剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61223021
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪府立大学

研究代表者

北尾 悌次郎  阪府大, 工学部, 教授 (10081324)

研究分担者 瀬恒 潤一郎  大阪府立大学, 工学部応用化学科, 助手 (10117997)
中澄 博行  大阪府立大学, 工学部応用化学科, 助手 (00109878)
松岡 賢  大阪府立大学, 工学部応用化学科, 助教授 (30081326)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード近赤外吸収色素 / 増感剤 / 退色防止剤 / レーザ光源 / 長寿命増感剤 / ニッケル錯体色素
研究概要

多くの光化学プロセスにおいて、広い波長領域で有効に作用する増感剤の開発は最も重要な研究課題の一つである。我々は数年来の基礎的研究によって増感剤としての機能性色素を開発するための多くの予備的成果を蓄積してきた。そして、その成果をもとにして、近赤外光領域で有効な長寿命増感剤を新規に開発することを目的として本研究を行った。そして以下の研究成果をあげるとともに、今後の研究の発展を計画した。
1.MD法を用いて増感剤としての近赤外吸収色素の合成デザインを行い、キノン系IR色素を新規に合成した。そして半導体レーザ光記録媒体用増感剤としての機能特性について検討した。また、関連色素のキノン-キノンイミン互変異性におよぼす諸因子について検討し、異性体を単離確認した。
2.色素の光退色におよぼす各種添加剤の効果について検討した。そして、スチルベンスルホン酸や各種スルホン酸ニッケル塩の光退色防止能と構造の相関性を検討した。また、混合色素系における触媒的光退色効果を検討し、分子内に退色防止効果を示す置換基を位置特異的に導入すると分子内クエンチ能を示す有効な退色防止剤が得られることを見い出した。
3.近赤外増感剤の溶液と固体薄膜におけるレーザ光やキセノンランプによる光退色挙動を検討することによって、光退色におよぼす環境因子と光源の選択性について検討考察した。
4.一重項酸素クエンチ能をもつ近赤外吸収ジチオベンジルおよびフェニレンジアミン系2:1型ニッケル錯体色素を合成しその効果を検討した。
以上の研究成果は学会誌8報(1986以降)を通じて公表した。また、研究は既存設備とともに、主要設備備品である色素レーザとキセノン光源を用いて行った。今後は以上の研究成果をもとに、本研究課題をさらに発展させていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Hironori Oda: 繊維学会誌. 42. T-102-106 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masaru Matsuoka: J Soc.Dyers and Colourists. 102. 134-136 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Singo Araki: Chemistry Express. 1. 387-390 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hironori Oda: Chemistry Express. 1. 407-410 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masaru Matsuoka: J.Soc.Dyers and Colourists. 102. 232-236 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hironori Oda: J.Soc.Dyers and Colourists. 102. 305-307 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 北尾悌次郎 他: "色素ハンドブック" 講談社サイエンティフィク, 567 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 北尾悌次郎 他: "光エレクトロニクス材料マニュアル" オプトロニクス, 564 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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