• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有機ケイ素及び典型金属化合物から発生するラジカルイオン種の物性と反応性

研究課題

研究課題/領域番号 61225024
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪府立大学

研究代表者

大辻 吉男  阪府大, 工学部, 教授 (20081341)

研究分担者 水野 一彦  大阪府立大学, 工学部, 助手 (10109879)
中西 三郎  大阪府立大学, 工学部, 助手 (40081343)
去来川 覚三  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (30081342)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有機ケイ素化合物 / 有機スズ化合物 / 有機シアノ化合物 / 光電子移動反応 / ラジカルイオン / 光アリル化反応 / 三成分炭素-炭素結合形成反応
研究概要

「有機ケイ素および典型有機金属化合物から発生するラジカルイオン種の物性と反応性」,および「有機ケイ素および典型有機金属化合物から発生するラジカルイオン種の合成化学的利用と機能開発」の2課題を中心に研究を進め、以下の成果を得た。
1.アリルトリメチルシラン[1]またはベンジルトリメチルシランと1,4-ジシアノベンゼン(DCB)との光反応において、DCBのCN基の一方がアリル基またはベンジル基によって置換された生成物を高選択的に得た。2.[1]と1,4-ジシアノナフタレン(DCN)との光反応では、DCNの1位のCN基がアリル基によって置換された生成物,DCNの1,2位にアリル基と水素が付加した生成物,およびこの付加生成物が分子内でさらにシクロ付加した生成物を得た。これらの生成物は反応条件の選定によりそれぞれ高選択的に得られた。3.[1]と9,10-ジシアノアントラセン(DCA)との光反応では、DCAの9,10位にアリル基と水素が付加した化合物を高選択的に得た。4.[1]と1-アリール-2,2-ジシアノエテン[2]との光反応では、アリル基が[2]のCN基のβ位に付加した生成物を高選択的に得た。5.[1]とシクロヘキシリデンマロノニトリル[3]との光反応では、アリル基が[3]のCN基のα位に付加した生成物を得た。6.ヨウ化アルキル存在下でのアリルトリブチルスズと[2]との光反応では、[2]のα位にアリル基,β位にアルキル基が付加した生成物を高選択的に得た。7.1-5の光反応では、有機ケイ素化合物から光励起されたシアノ化合物への電子移動によって発生するラジカルイオン種が活性種となって反応が進行することが明らかになった。8.以上の光反応について、反応活性種の化学的特性,反応選択性を支配する因子,合成化学的利用などに関する多数の新知見を得た。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Mizuno;Susumu Toda;Yoshio Otsuji: Chemisry Letters. 203-204 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 水野一彦,戸田進,大辻吉男: 日本化学会誌. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 水野一彦,寺坂清太郎,池田宗弘,大辻吉男: 日本化学会第52春季年会講演要旨集(京都)(Chemistry Letters). 4202. 1651 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 水野一彦,池田宗弘,戸田進,大辻吉男: 第33回有機金属化学討論会講演要旨集(東京)(J.Am.Chem,Soc.). B107. 157 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi