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2つの異なった相互作用部位を有する人工反応場の構築と分子識別

研究課題

研究課題/領域番号 61226004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

西郷 和彦  東大, 工学部, 助教授 (80016154)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアザクラウン / シクロファン / イオン抽出 / 鋳型効果 / 分子識別 / クリプタンド
研究概要

分子識別に対する異種相互作用部位の集積効果を調べ、人工反応場として利用することを目的に、静電相互作用能をもつ新規アザクラウン化合物及び疎水相互作用能をもつ新規シクロファンの合成、並びにクラウンエーテル部位とシクロファン部位を有する三環性クリプタンドの合成を行い、それらの錯形成能を調べた。
1.アザクラウン 従来合成法の知られていなかった1,10-ジアルキルヘキサアザ-18-クラウン-6を、エチレンジアミン及びブロモ酢酸エチルを出発物質とし、収率良く合成することができた。この化合物のピクリン酸金属塩抽出能を調べたところ、その抽出能は金属イオンの半径及びソフト性に依存し、カドミウムイオン,銀イオンに対して高い識別能を示した。
2.シクロファン ビスフェノールAと3,5-ビス(ブロモメチル)ニトロベンゼンから、新規シクロファンを合成した。この合成において、ベンゼンが鋳型として作用し、高度希釈法を用いなくても良好な結果を与えることが分った。またこのシクロファンは、芳香族化合物と 1:1錯体を形成することも分った。更に、芳香族化合物間では、ベンゼン>トルエン>o-キシレン>m-キシレン>p-キシレンの順の選択性があった。
3.異核三環性クリプタンド 上記シクロファンとトランス-ジアミノジベンゾ-18-クラウン-6とを2本の剛直なブリッジ化合物で結んだ三環性クリプタンドを合成した。この化合物をホストとし、ゲストとして4-フェニルアルキルアンモニウムニピクラートを用いその錯形成を調べたところ、アンモニウム塩はクリプタンドの内孔に包接され、錯形成していることが分った。現在、アルキル鎖の長さが異なる各種ω-フェニルアルキルアンモニウム塩を合成しており、アルキル鎖の長さの違いによる錯体安定性の差について検討している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Saigo: Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiko Saigo: Tetrahedron Lett.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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