研究課題/領域番号 |
61228008
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今井 六雄 京大, ウイルス研究所, 助教授 (30027312)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | oriCクローニング / 複製 / 転写活性 / プライマーRNA / 【S_1】ヌクレアーゼマッピング |
研究概要 |
染色体複製起点oriC(245bp)近傍の転写がoriCの複製能に与える影響について調査した。極めて強力な転写ターミネーターを有機合成しクローン化されたoriC領域に流入流出する転写を阻止しても、oriCプラスミドは複製する。これはoriC領域そのものがプライマーRNA合成も含めてONA複製能に関する必要且つ充分な條件を備えていることを意味する。しかしながら天然には、これに隣接する16KD蛋白遺伝子のプロモーターよりの転写など外部より適当な強さの転写が流入することにより、oriC複製能は増大する。このことは染色体上では近接遺伝子よりの「読み過し」転写によりoriCはある程度活性化状態にあると考えられる。 感度の良いプロモーター検定用のベクターを用いて測定したところoriC内部より両方向に向う微弱な転写活性(oriC転写)が検出された。この活性は塩基置換や欠損などの導入で、oriCが複製能を失ったときには消失し、両者の間には極めて密接な関係が成立する。またこの現象は多コピーベクターを用いても単一コピーベクターでもコピー当りのoriC転写には変化はなかった。即ちoriC転写に必要な因子は制約されていない。しかしながらdnaA欠損株を用いるとoriC転写は消失した。 oriCならびにその近傍における転写を産物RNAとして【S_1】ヌクレアーゼマッピング法により実体的に解析した。外部より読み過し転写が流入する場合oriC領域内に5´末端を持つRNAが多数検出された。これに反し流入転写を阻止した場合には質量共にこれらRNAは大きく減少するが依然5´末端をもつRNAは検出される。これらの事実はoriC領域内より開始するRNA合成が存在しこれらが外部流入転写により活性化するものと考えられ上述したoriC複製能とその活性化現象とよく一致する。今後oriCの構造変異やdnaA蛋白のoriC転写に対する影響について研究する。
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