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糖鎖認識抗体を用いたオーキシン作用機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 61229010
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

曽根 良昭  阪市大, 生活科学部, 助手 (60145802)

研究分担者 保尊 隆享  大阪市立大学, 理学部, 助手 (70135771)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードオーキシン作用 / 糖鎖認識抗体 / 植物細胞壁 / キシログルカン認識抗体
研究概要

種々の、それぞれ糖結合特異性の異なったレクチンの、オーキシンによるオートムギ子葉鞘、およびアズキ上胚軸の生長誘導に対する影響を調べたところ、オートムギの生長は、ConA,LCA,WGL,DBA,SBA,LPAなどにより抑制され、一方、アズキの生長誘導は、ConA,TEA,UEAIなどにて抑制された。特に、L-Fucoseに対するレクチン、TPA,WEAが単子葉、双子葉において異なる作用をしめした。このことから、レクチンのような糖残基に特異的に結合するタンパク質がオーキシンによる生長誘導を阻害すること、双子葉植物と単子葉植物とでは生長誘導を阻害するレクチンに違いがあり、両者の細胞壁構成多糖に相違があること、及び、生長調節に関与していると考えられる多糖成分が異なることが明らかになった。更に、ペクチン質、または、ヘミセルロースのArabinogalactanに含まれるα-L-Arabinofuranose残基に対する抗体のオーキシンによる生長誘導に対する影響を検討した結果、オートムギ子葉鞘、アズキ上胚軸の生長を抑制し、α-L-Arabinofuranoseを含む細胞壁成分が、単子葉、双子葉植物の生長調節にになんらかの役割を担っていることが推測された。
更に、我々は植物細胞壁を構成するXyloglucanに注目し、その基本繰り返し単位である6-0-α-D-Xylopyranosyl-β-D-glucopyranosideのp-nitrophenyl誘導体を化学合成し、そのBovine Serum Albumin(BSA)複合体を調製して、兎に免疫することにより、二糖に対する特異抗体を得た。また、タマリンド種子より得られるXyloglucanをセルラーゼ処理して得られる、その反復単位である八糖に対する抗体も、八糖のBSA複合体を調製し、兎に免疫することによりえた。現在、これらのXyloglucanに対する抗体の免疫化学的性質を調べ、植物細胞壁のオーキシンによる細胞伸長への影響を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshiaki Sone: Journal Carbohydrate Chemistry. 5. 671-682 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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