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葉緑体の増殖および分化過程における葉緑体核の動態解明とその制御の試み

研究課題

研究課題/領域番号 61229013
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

長田 敏行  岡崎共研機, その他, 助教授 (10012519)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードコムギ / 色素体 / 色素体核 / DAPI / 螢光顕微鏡 / 母性遺伝子 / 葉緑体
研究概要

コムギを主材料とし、DNAに特異的に吸着される螢光試薬DAPI染色後、螢光顕微鏡観察することを主要手段として、栄養生長過程および生殖生長過程における色素体核の動態を明らかにした。
1.栄養生長過程では、生長点における原色素体核は点状で少数のコピー数であったが、生長とともに色素体核の分裂と色素体の分裂を繰り返しながら盛んなDNA合成を行ない、コピー数が100余の環状の色素体核へと分化することが示された。この環状色素体核は、およそ10ケの色素体核に分かれ、光照射とともに色素体膜系の発達が見られる頃には、単一のコピーとなり光合成機構の発現に係わっていることが示唆された。このような暗所での盛んな色素体DNA合成はこれまで注目されていず新しい知見である。
2.生殖生長過程については、バーナリゼーション後の穂の分化を調べたが、減数分裂により形成された四分子期細胞から花粉が成熟する過程で色素体核の排除が観察されたのに対し、卵細胞では見られず、これまで遺伝学的証拠から提唱されてきた母性遺伝の高等植物における最初の直接的な細胞学的証拠を提出することができた。コムギ以外の10数種の植物でも同様な調査を行なったが、やはり色素体核の排除が観察されたが、いくつかのグループに分けられることがわかった。
今後更に残された他の生長過程の調査を行なう予定であるが、これらの結果の統括により葉緑体も包含する色素体の遺伝子の存在の場である色素体核の構造的側面を、植物体の全生活環を通してて明らかにすることができ、更に機能発現と対応づけられると考える。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Miyamura: Protoplasma. 133. 66-72 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 長田敏行: "プロトプラストの遺伝工学" 講談社, 122 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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