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核磁気共鳴によるカルモデュリン及びトロポニンCの高次構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61230002
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

引地 邦男  北海道大学, 理学部, 教授 (30000805)

研究分担者 伊倉 光彦  北海道大学, 理学部, 教務職員 (00142688)
吉田 幹彦  北海道大学, 理学部, 助手 (70111151)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードカルモデュリン / トロポニンC / マストパラン / 高次構造 / 核磁気共鳴 / 2次元NMR / カルシウム / 相互作用
研究概要

カルモデュリン(CaM)のNMRスペクトルについては既にかなり解析されてきたので、小ペプチド、マストパラン(MP)の結合の詳細を調べた。【Ca^(2+)】存在下でCaMにMPを加えると、N,C両ドメインの疎水性アミノ酸残基のピークが変化した。MPが存在するとNドメイン及びCドメインのみの2つのフラグメントのアミドプロトン領域のスペクトルの和がCaMそのものと全く異なることがわかった。従って、MPがCaMのリンカ一部分及び両ドメインの疎水性部分と結合することがわかった。複合体と遊離体との交換速度は【50_S^-1】より遅い。MP存在下で【Ca^(2+)】滴定を行うと、His-107が3段階で変化することを見いだした。MPは【Ca^(2+)】がCドメインに結合することによってCドメインに結合し、更にNドメインに【Ca^(2+)】が結合することによってNドメインにも結合し、それと同時にCドメインのコンホメーションも変えると考えられる。
トロポニンC(TnC)についてはそのNMRスペクトルの解析が遅れているのでそれに力を注いだ。TnCは会合しやすいのでそれを避けるためにジチオスレイトールを加えて測定すると良い結果が得られた。2つの存在するTyrを帰属した。その結果、N-ドメインにあるTyr-10はC-ドメインに【Ca^(2+)】が結合することによっても変化しTncではドメイン間の相互作用が認められた。また、COSY,NOESY,リレードCOSY等の2次元NMRを用いてアミドプロトン及びαプロトンのシーケンシャルアサインメントを試みた。現在のところ、C-ドメインのカルシウム結合部分のGlyを含むいくつかの残基を帰属した。C-ドメインのカルシウム結合部分はNMRで見てもCaMに似ていることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Ikura;O.Minowa;K.Hikich: Biochemistry. 24. 4264-4269 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Yagi;M.Yazawa;M.Ikura;T.Hiraoki;K.Hikichi;H.Toda: Dynamics of soluble and immobilized enzyme ststems.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ikura;K.Hikichi: Rept Prog.Polym.Phys.Jpn.28. 541-542 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ikura;K.Hikichi: Rept.Progr.Polym.Phys.Jpn,. 29. 661-662 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ikura: Biochim.Biophys.Acta. 872. 152-200 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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