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神経回路網発生における誘導因子による調節

研究課題

研究課題/領域番号 61231004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岡本 治正  東大, 医学部, 助手 (40134283)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード神経誘導 / アフリカツメガエル / 単クローン抗体
研究概要

神経系組織誘導過程で重要な役割を果すと考えられる細胞間作用の詳細な解析を可能にするため、解離させた各種胚細胞から再構成するin vitro細胞培養系の確立を試みた。組織特異的単クローン抗体を結合する細胞の出現を分化の指標として、再構成培養系における各種細胞特に神経細胞分化の条件を検討した。方法(1)アフリカツメガエル初期嚢胚から各胚部域、即ち未誘導の予定外胚葉域,予定背側中胚葉域(移植実験により神経誘導作用のある事が知られる),又は予定腹側中胚葉域を10〜30片切り出す。(2)Ca,Mg-free培養液中で細胞を解離させ、部域別細胞プールを調製する。(3)各プールから細胞を一定数ずつとってマイクロウエルに分注し単独或いは部域間混合培養を行う。(4)一定時間培養後固定し、特異的単クローン抗体(抗表皮抗体E3,抗筋抗体Mu1,抗神経抗体N1)を用いた間接蛍光抗体法によりウエル中で分化した細胞を固定する。結果(1)予定外胚葉細胞,予定背側中胚葉細胞の培養ではそれぞれ表皮細胞,筋細胞が分化し、しかもその発生の時間経過はin situでのそれとよく一致した。(2)予定外胚葉細胞と予定背側中胚葉細胞とを混合培養すると表皮細胞の分化が著明に抑制された。対照として予定腹側中胚葉細胞と混合培養した場合には抑制はみられなかった。(3)予定外胚葉細胞と予定背側中胚葉細胞とをより長期間培養すると、神経細胞の分化してくる事が見出された。(4)予定外胚葉,背側中胚葉細胞混合培養系にみられた表皮細胞分化の抑制(2),神経細胞分化の促進(3)の程度は、いずれの場合もウエルに加えた予定背側中胚葉の数に強く依存した;ウエルあたり一定数(200)の予定外胚葉細胞に対し、予定背側中胚葉細胞を100以上加えると殆んどすべてのウエルで表皮細胞の分化は抑制され、神経細胞の分化してくる事が見出された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡本治正: 生物物理. Suppl.26. S81 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto,H.: Cell Structure and Function.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto,H.: Neuroscience Research.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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