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失語症の回復過程における左右半球の役割

研究課題

研究課題/領域番号 61231006
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岩田 誠  東大, 医学部, 助教授 (90107665)

研究分担者 武田 克彦  東京大学, 医学部, 教務職員 (70179638)
板東 充秋  東京大学, 医学部, 助手 (20143480)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード失語症 / 言語野 / 左右大脳半球 / 両耳分離聴力検査 / 一過性全健忘 / 運動無視 / 半側空間無視 / 字づまり視力
研究概要

1.後方言語野病変による失語症の回復過程に関して以下の知見を得た
(1)両耳分離聴力試験を用いた復唱能力の経時変化を検討した結果、回復の良好なものと、不良なものとの間で、laterality indexには一定の差を認めなかったが、右耳(左半球)正答率のみを検討すると、回復良好なものでは、不良なものに対して明らかな成績の上昇を認めた。このことは、失語症の回復には、病巣側である左半球機能の回復による部分が大であることを示唆する所見と考えられた。
(2)1例の超皮質性感覚失語患者において行った頚動脈内アミタール注入試験では、左側注入によっては復唱能力の変化は見られず、右側注入でのみ復唱能力の低下が見られた。このことから、復唱能力は、病巣と反対側の右半球機能によって営まれていることが想定された。
2.後方領域病変による運動無視、および半側空間無視の病態機序につき、神経心理学的検討を行った。
3.一過性全健忘の病像について検討を行い、これが記銘力障害と逆行健忘より成ることを明らかにし、また病巣部位として側頭葉内側面が疑われることを明らかにした。
4.字づまり視力の障害による読字障害の病像につき検討を行い、読みわけ困難における字づまり視力の意義を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 岩田誠: 神経研究の進歩. 30. 905-917 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩田誠: 神経心理学. 2. 128-133 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 武田克彦: 神経研究の進歩. 30. 859-870 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 楠進: 脳卒中. 8. 301-305 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] ABE,TOSHIAKI: EUROPEAN NEUROLOGY. 25. 233-239 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] BANDO,MITSUAKI: JOURNAL OF NEUROLOGY,NEUROSURGERY AND PSYCHIATRY. 49. 200-202 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩田誠: "脳とコミュニケーション" 朝倉書店, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩田誠: "言葉を失うということ" 岩波書店, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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