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神経細胞の脳内移植による大脳基底核疾患の病態変化-シナプス形成と脳内移植免疫

研究課題

研究課題/領域番号 61231019
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

最上 平太郎  阪大, 医学部, 教授 (00028309)

研究分担者 清水 惠司  大阪大学, 医学部, 助手 (50162699)
池田 卓也  大阪大学, 医学部, 助教授 (40028436)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードパーキンソン病 / モデル / 移植 / 組織適合抗原 / 免疫組織化学
研究概要

Bj【o!¨】rklandらは、ラットの黒質を破壊することによりパーキンソン病モデルを作製した。さらにこのモデルに胎児黒質細胞を移植し、その病態が改善したと報告している。この基本的事実に基づき、彼らは、L-DOPAの長期連用に効果を示さなくなった重症パーキンソン病患者に対し、自己の副腎髄質細胞の移植を試みたが、あまり良い結果が得られなかった。以上のことより、脳内の移殖に伴う免疫応答や、星状細胞の増殖および貧食作用を検討する必要があると考え、マウスを用いたパーキンソン病モデルを作製するとともに、同系および異系マウスの神経細胞(胎児脳組織,副腎髄質細胞を含む)を用いた移植実験を行った。今年度は、6-OHDA障害性のマウスパーキンソン病モデルの作製に成功すると共に、胎児中脳腹側部細胞を移植することで、この病態から機能回復することも証明された。移植神経細胞としては、胎生期12〜14日目の中脳腹側細胞を用いるかぎり、同系マウス由来の細胞のみならず、異系細胞も同様に脳内生着をしていることが、マウスモノクロナール抗TH抗体を用いた間接蛍光抗体法で同定できた。また神経突起を長く宿主側の脳実質内にのばしている事も確認された。C3H/HeNマウスの胎児脳組織における組織適合抗原をマウスモノクロナール抗【K^K】抗体を用いて調べたところ、全く表現しておらず、少なくともこの抗原は、生後3日目まで表現していない事が証明された。この事実からも、異系胎児神経細胞が脳内に永く生着できる理由の一つであると推測された。今後これらの事実を下に、1)神経移植モデルにおける新たなシナップス形成を免疫電顕にて同定する。2)脳内移植神経細胞のドパミン産生濃度をAutoradiographyにて測定する。3)同系および異系神経細胞の脳内移植における脳内免疫応答のメカニズムについてそれぞれ検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 津田信幸: 医学のあゆみ. 140. 535-536 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 清水惠司: 日本医師会雑誌. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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