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アンジオテンシンIIリセプターの単離とcDNAクローニングによる構造決定

研究課題

研究課題/領域番号 61232006
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

廣瀬 茂久  東京工大, 理学部, 教授 (10134199)

研究分担者 斉藤 佑尚  東京工業大学, 理学部, 助手 (30134810)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアンジオテンシン【II】 / リセプター / 心房性ナトリウム利尿ホルモン / 血圧
研究概要

血管平滑筋細胞や副腎球状層細胞の膜上にあって、血圧調節や体液バランスの保持に重要な役割を果たしているアンジオテンシン【II】リセプターを単離し、構造を決定するための基礎研究を行い、以下のような成果を得た。
(1)部分精製法はすでに昨年度の研究で確立済みであるが、アンジオテンシン【II】リセプターの存在量は予想以上に少なく、通常の精製手段のみでは、N末端分析やフラグメント化したペプチドのアミノ酸配列の決定にこぎつけるだけの量を入手するのは困難であることがわかった。そこで、どうしてもアフィニティクロマトグラフィーが必要となるが、これもリガンドであるアンジオテンシン【II】を一旦ゲルに固定化すると、もはや遊離のリガンドとは違って、リセプターに結合する能力を失うとあって困難とされてきた。過去の報告について詳細な考察を加えたところ、残された可能性はスペーサーの長さを極端に長くしてみる以外にないことに気付いた。実際に長いスペーサーを介してアンジオテンシン【II】をゲルに固定化したものは、リセプター結合能を保持しており、アフィニティー担体として使えることがわかった。 (2)ウシ副腎のCHAPS抽出液をアフィニティーカラムにかけ、よく洗浄した後、吸着した膜蛋白質を溶出し電気泳動で分析したところ、分子量17万の蛋白質が特異的に濃縮されていた。アフィニティーラベリングにより推定した分子量と一致するところから、アンジオテンシン【II】リセプターをとらえることに成功したものと思われる。
(3)血圧調節のしくみを理解するためには、アンジオテンシン【II】とは逆の働きをする心房性ナトリウム利尿ホルモン(ANP)の作用機構をも解明しなければならない。本研究では、ANPリセプターに関する仕事をも進め、ウシの肺より、それを完全に純粋な形で単離することに成功した。世界が注目している物質であり今後の発展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] F.Akiyama: Biomedical Res.7. 27-34 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shinjo: Biomedical Res.7. 35-38 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ishido: Biochem.Biophys.Res.Commun.140. 101-106 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shimonaka: J.Biol.Chem.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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