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歯牙硬組織へのレーザー応用に関する基礎的並びに臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61300017
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 広領域
研究機関九州大学

研究代表者

森岡 俊夫  九大, 歯学部, 教授 (00028721)

研究分担者 前田 三男  九州大学, 工学部, 教授 (80037910)
庄司 茂  東北大学, 歯学部, 講師 (10142986)
松本 光吉  昭和大学, 歯学部, 教授 (70119171)
神山 紀久男  東北大学, 歯学部, 教授 (20013881)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード歯牙硬組織 / Nd-YAGレーザー / 初期齲蝕病変 / エナメル質耐酸性 / 象牙質知覚過敏 / エキシマレーザー
研究概要

口腔領域の主な疾病は生体硬組織のものであり、齲蝕,象牙質知覚過敏,歯質刺激による歯髄の異常反応の処理などは主として歯質の削除などによってなされている。本研究は、これらの歯牙硬組織をレーザーの光学的特性を用いることにより歯質の削除なしに処理しようとするもので、エナメル質ヘの耐酸性付与を含め高度な先進医療技術の一つとして研究開発するための基礎的並びに臨床的研究をするものである。
年度当初の実施計画に基づき研究を進めた結果、1)健康なヒトおよび動物のエナメル質にNd-YAGレーザーを照射したところ、非照射エナメル質との間に明らかな耐酸性の差異が認められた。2)初期齲蝕で白斑が形成された部位に同レーザーを照射しその後に酸性フッ素燐酸溶液を作用させるとこの部位のエナメル質に高い耐酸性が発現した。3)象牙質知覚過敏症の患者にヘリウム・ネオンレーザーを照射すると中等度以下の症例において除痛効果を認めたが、高度の知覚過敏を有する症例には効果がみられなかった。4)ヘリウム・ネオンレーザー照射によって歯髓細胞が変性する等の変化は認められなかった。5)象牙質知覚過敏の除痛効果は象牙質のレーザー光に対する透過性に比例する。ハイドロキシアパタイト結晶はリン酸3カルシウム結晶に比してレーザー光をよく透過させた。6)脱灰した象牙質を塩化ナトリウム飽和溶液中に浸漬すると透過性は増加した。7)エキシマレーザーは繰り返し周波数500Hzで100Wという高出力を有しその上最近小型化に成功しているので生体への応用が期待しうる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 森岡俊夫: 光学. 15. 199-206 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 森岡俊夫,田篭祥子,堤裕之: 日本レーザー医学会誌. 6. 235-238 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 松本光吉,白須賀哲也: 日本レーザー医学会誌. 6. 247-250 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 前田三男: オプトロニクス. 53. 66-72 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 森岡俊夫: "レーザー歯学" 医歯薬出版, 254 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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