研究課題/領域番号 |
61301012
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今井 四郎 北海道大学, 文学部, 教授 (70000586)
|
研究分担者 |
須藤 昇 北海道大学, 文学部, 助手 (40154611)
赤間 清 北海道大学, 文学部, 講師 (50126265)
伊藤 進 北海道教育大学, 教育学部札幌分校, 助教授 (00107228)
齊藤 堯幸 (齋藤 尭幸 / 斎藤 堯幸) 北海道大学, 文学部, 助教授 (70113561)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | パターン認知 / 知識形成 / 変換構造説 / 帰納的学習システム / 類似性 / 逆説的下降 / 記憶表象生成モデル / 反復効果 / 世界認知 / 学習システム / 反復学習 / 逆説的下降現象 / 認知的多義性 / 知識構造 / プライミング効果 / パラドックス現象 / 群論的パターン認知 / 帰納的学習 / 翻訳 |
研究概要 |
我々は、研究課題にa.パターン認知、世界認知に関する構造論的研究。b.学習型認知情報システムに関する意味論的計算機科学的研究。およびc.知識構造と知識形式過程の知識論的研究、の3側面から接近し、総合的に研究を進め、次のような成果を得た。1.変換構造説の構造論的構築と群論的表現により、(1)パターン認知判断が如何にして形成されるか、その認知過程について、独創的理論が提出された。(2)変換群の概念を導入し、変換群構造を定義してパターン認知および世界認知について考察した。(3)変換構造説に基づいた認知論的世界像を構成する可能性を見いだした。2.学習型認知情報システムの構築は現在順調に進展している。しかし、やがて、カテゴリー基礎論、前述の1および次の3の研究のような研究の成果が不可欠となろう。今後とも、本総合的研究のような総合的研究が必要とされる所似である。3.知識構造と知識形成過程の認知論的研究では、重要な研究成果が得られた。(1)反復学習のおける逆説的下降現象の発見、この現象は従来の学習理論では説明できない。我々は微視的認知過程を詳細に検討しながら、学習の新理論を目指して、新しい認知モデルを構想中である。(2)記憶表象生成モデルの構築、モデル構成には様々な困難、問題点がある。しかし、実験的にも理論的にもその緒についた。この関係の研究は学習、記憶はもとより知覚、認知、知識形成に関する重要な研究である。今後ぜひ発展させなければならない研究の1つと考えられる。 上のごとく研究は格段に進展した。しかし、今後発展させるべきことは前にもまして前面に現われて来た感じである。本研究の成果の礎にして、更に、研究を推進させ、知識形成の問題を解明し、知識学の進歩に貢献したいものである。
|