研究分担者 |
宮坂 廣作 (宮坂 広作) 東京大学, 教育学部, 教授 (50017125)
鈴木 眞理 東京大学, 教育学部, 講師 (60114518)
山本 和代 日本女子大学, 女子教育研究所・主任研究員, 教授 (00060624)
堀 薫夫 福井県立短期大学, 一般教養科, 講師 (60173613)
元木 健 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20027957)
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研究概要 |
1.研究の視点 産業構造・就業構造の転換を軸とする全般的状況の変化を確認し, 公共職業訓練, 企業内教育, 女子職業教育, 成人職業教育システムの各領域にわたり, 成人職業教育再編の方向を探ることとした. 2.公共職業訓練再編の方向をめぐって 養成訓練から在職者訓練への重点移行の経過の分析と, 技能開発センターの事例および職業訓練校改革案の事例の検討にもとづいて, 企業との連携ならびに関連諸行政間のネットワーク化の方向をしめした. 3.企業内教育の動向から 最近のOff-JT重視の傾向を批判的に検討し, 小集団活動としてのQCサークルの役割を評価して, 労働生活の質の向上を求めるとともに, 高年者に対するエイジングの視点からの学習援助の必要を提起した. 4.女子の職業教育の再編成 女子従業員教育の実態調査と主婦の自立的経済活動の分析とから, 多様な就労に見合った多面的学習場面の必要と, 職業情報の提供, 個別的ガイダンス, 各機関・施設の提携が望まれることを明らかにした. 5.成人職業教育に関連する新しい動向 ソフト化社会の状況のもとで, 従来の職業教育・訓練の枠になじまない性質の学習として, 勉強会のネットワークの形成に注目し, 成人職業教育システムを柔軟な発想でとらえるべきことを指摘した. 6.最近の外国の職業教育の状況から アメリカにおけるキャリア教育の提唱, コミュニティ・カレッジのキャリア教育, およびイギリスにおける失業対策との関連で実施されている職業教育を参考例として提示した.
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