研究分担者 |
伊藤 清郎 山形大学, 教育学部, 助教授 (70113925)
藤木 久志 立教大学, 文学部, 教授 (60062585)
榎森 進 函館大学, 商学部, 助教授 (10145972)
大石 直正 東北学院大学, 文学部, 教授 (70048750)
入間田 宣夫 東北大学, 教養部, 助教授 (40004048)
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研究概要 |
本研究は奥羽を中心として北海道・北陸におよぶ北日本地域を対象とし, その中世的な特質を考究することを目的としたものであり, 研究期間は2年間であった. そのため, まず各地に分散して行われている研究の状況を把握し, 研究分担者間の相互理解を深めることが前提として必要であったが, この面では相当の効果をあげ得たと考える. 各研究分担者が個別的に本研究の目的に沿った研究を進めたことは勿論であるが, 全体として行った主な史料・史跡調査および研究交流は以下の如くである. 1.1986年7月に北海道函館で行われた函館シンポジウム(北海道・東北史研究会主催)に積極的に参加し, 当面の研究状況を掌握すると共に, 北海道南部地域の史跡調査を行った. 2.1986年9月, 宮城県作並において全体会を開き, 研究会を行った. 3.1986年12月, 北奥の盛岡・八戸を対象として史料・史跡調査を行い, 岩手大学所蔵新渡戸文書等の史料を写真の形で蒐集した(史料蒐集の方法は, どの調査でもおおむね同様の方法で行った. ) 4.1987年8月, 新潟県上越市(旧, 高田・直江津)地域の調査を行い, あらためて日本海文化圈の重要性を認識した. 5.1987年12月, 山形県米沢市において上杉家文書等の調査を行った. 上記は大多数の分担者が参加したものであり, 小人数の個別的調査は東京・弘前等で随時行った. また何れの調査においても必ず研究発表会を行った. 本研究の如き広汎な課題にあっては個々の調査が即時成果として発表され難いが, 各分担者の関心を尊重して別添報告書を作成した. なお研究文献・史料の蒐集は必ずしも十分行い得たとは云い難く, それ自体一個の研究組織を編成する必要のあるものと痛感される.
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