研究課題/領域番号 |
61301043
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
島田 次郎 中央大学, 経済学部, 教授 (20054992)
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研究分担者 |
田沼 睦 筑波大学, 歴史人類学系, 教授 (50114103)
新行 紀一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40023981)
小山 靖憲 (小山 清憲) 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50031802)
坂口 勉 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20002454)
阿部 猛 帝京大学, 文学部, 教授 (90082081)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 荘園市場の立地条件 / 幕藩制市場構造 / 年貢公事と流通 / 年貢公事代納と売買 / 土地売買と領主支配 / 徳政令と徳政要求 / 郷質と中世共同体 / 中世村落の景観と荘園市場の立地條件 / 加地子と売券 / 出挙・利銭 / 幕藩制的市場 / 売買と色成年貢 / 律令制的交通と強雇 / 徳政論と徳政状況 / 年貢代銭納と売買 / 人身・土地売買の経済外的強制 / 在地領主と市場統制 / 中世市場の自由 |
研究概要 |
1.中世の売買そのものについて、……以下の3点を取り上げて、その解明をおこなった。 (1)幕藩制市場構造と中世の市場、近世市場の性格を取り上げ、その幾内の生産力の優位・領国経済の非完結性・鎖国をてことした幕藩権力による全国市場の中央集権的統制の三点を確認した。その上でかような市場構造形成以前の中世市場の構造を歴史的にとらえる試みをおこなった。 (2)中世市場と売買。「中世市場又は売買の自由」と土地・人・物の売買取引における経済的・経済外的強制の問題に焦点をあてた。たとえば、年貢公事の代納や債務関係が、土地・人の移動にどのようにかかわるのか?あるいは中世後期では、土地売買の実態を探るとともに、在地領主の高利貸機能と領主財政との関係や、家臣団編成と土地売買との関係など、いかに相互にかかわるのか?その解明を試みた。 (3)鎖国以前の中世における東シナ海・日本海の貿易・流通の実態を把握する報告がよせられ、(1)との関連が問題とされた。 2.売買周辺の問題について……売買そのものから離れて、その周辺の問題も重視した。以下の3点の視角から売買周辺の問題を取り上げ、その成果をもとにして中世の売買にアプローチした。 (1)古代の東国を中心として、その交通形態と市場および物の移動。 (2)徳政及び徳政要求を通してみた中世の債務奴隷や、物の戻り現象の歴史的性格。 (3)中世の高質・郷質・国質と中世共同体との関係。 3.中世売買関係文献目録の作成……古代後期から中世末期に至る売買関係文献目録を編集し、執筆者名五十音順目録と、項目別目録の二種類を作成した。収録文献数2000余である。
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