研究分担者 |
若林 芳樹 東京都立大学, 理学部, 助手 (70191723)
阿部 和俊 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (00109365)
富田 和暁 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90116228)
中林 一樹 東京都立大学, 理学部, 助教授 (80094275)
北村 嘉行 東洋大学, 文学部, 教授 (30096739)
青山 宏夫 東京都立大, 理学部, 助手 (00167222)
伊東 理 鳥取大, 教養部, 助教授 (70116309)
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研究概要 |
1)この2年間の研究活動をまとめるために, 今までの研究結果を持ちより, 最終的な報告を行う研究集会を88年2月に諏訪で開いた. そして14編の論文を集めて報告書を完成させた. これに先立ち, 日本の地理学の各部門の現状を海外諸国に紹介する特集号のために, 英文による展望研究論文を日本地理学会に投稿した(寺阪他). 2)87年10月には九州大学で開催された日本地理学会秋季学術大会において, シンポジウム『情報化社会における地域システムの変容』を引き受けた. 5つの発表のうち3つを本研究グループが行い(佐野, 若林, 山崎), オルガナイザーおよび座長を北村, 富田, 寺阪で担当し, 総括を行った. この内容については『地理学評論』に掲載ずみである. これは我が国におけるこの分野の最初の試みとして評価される. 3)研究グループの進捗況を確認するための中間報告会がこのシンポジウムの後に唐津で行われ, シンポジウムの反省と今後の展望を行った. なお, 諏訪と唐津の集会に際しては, これらの地域で特色のある活動をしているCATVの見学も併せて行い, 地域との関連について考察した. 4)企業レベルと中枢管理の研究では阿部, 山崎が既存の文献を整理し, 外国研究との比較から展望を行った. 具体的に東京の事例を中林, 千葉が, 全国的検討を土谷が行った. とくに千葉は国際化との関連で東京の金融機能の変化とその立地動向について特色を明らかにした. 新たに情報サービスの立地についても検討された(北村, 富田, 生田). 5)地域レベルの研究では自主放送を行っているCATVの立地と存立基盤および地域類型を考察した(唐津, 諏訪など, 若林, 荒井). 金坂, 樋口, 酒川らにより地方における情報化の進展について報告された. 6)個人レベルの研究は余り進展しなかった. 青山は新聞折り込み広告に見られる地図を取り上げて, 個人への情報の伝達について考察した.
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