研究分担者 |
菊地 文雄 東京大学, 教育学部, 助教授 (40013734)
三好 哲彦 山口大学, 工学部, 教授 (60040101)
藤井 宏 京都産業大学, 計算機科学研究所, 教授 (90065839)
森 正武 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (20010936)
山本 哲朗 愛媛大学, 理学部, 教授 (80034560)
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研究概要 |
昭和61, 62年の2年間に渡って, 工学, 物理学, 生物学等の自然科学の分野に現われる非線形現象を数理的に解明するために大きく分けて4つの研究グループが構成された. (1)さまざまな現象のモデリングをするグループ, (2)それらのモデルを解析する手法を発展させるグループ, (3)数値解法を開発するグループ, (4)数値解法を支える基本的な研究である計算機アルゴリズムを開発するグループ. これらのグループは相補的協力のもとで効果的な研究集会を開き, 数多くの成果をあげた. 例えば, 非線形現象に現われるパターン形成に関してモデリングの重要性の視点から, ワークショップ"Modeling,Simulation & Visualization"が開かれた. この会には応用解析や数値解析に興味をもつ人達以外に流体力学, 工学, プラズマ物理, 生物学, 化学等の分野のモデリング, 計算機シミュレーションに興味をもつ多くの参加者があり, このようなタイトルの研究が新しい応用数学の一つの分野になるものと確信された. 理論的側面からは特に若い研究者を育成するために"Winter Institute for Mathematical Science"を2回開かれた. 第1回は「非線形現象, 理論そして応用」, 第2回は「計算数学の世界」というタイトルで開かれ, 今後の応用数学の方向性を認識する上で意義深い会であった. 一方, 4つのグループによって得られた成果は数多くあり, それらの一部はJapan Journal of Applied Mathmaticsで発表されている.
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