研究分担者 |
相川 信之 大阪市立大学, 理学部, 講師 (20047327)
末野 重穂 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (30110513)
小藤 吉郎 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (40029872)
堀内 弘之 東京大学, 理学部, 助教授 (80029892)
武田 弘 東京大学, 理学部, 教授 (50011523)
田賀井 篤平 東京大学, 理学部, 助教授 (40011738)
井上 厚行 千葉大学, 教養部, 助手 (30150270)
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研究概要 |
環境変化にともなう鉱物生成の履歴を解明するのが, この研究の目的である. 研究実施にあたっては, 対象物や手段は異なるが, 目的を同じくする各研究分担者が集まり, 年一回ずつの研究討論会を開催し, 成果を上げることが出来た. 61年度は, 12月4,5日の2日間東京において開催し, 各分担課題についての一年目の成果及び問題点が討議された. 62年度は11月28, 29日の2日間, 千葉において討論会を開催し, 前年度の成果及び問題点をふまえて, 成果のまとめを行った. 以下に研究実施に当って立てられた主要テーマと各分担課題のテーマに対する研究成果をのべる. 1.結晶成長の立場からの鉱物のマクロ及びミクロ構造の解明. (1)超伝導酸化物単結晶の育成における成長機構, 結晶組織の特徴と超伝導特性との関連. (2)微小質石英の組織と粉末X線回折線の特徴との関係. (3)混合層鉱物の変換機構. (4)組織微小部からのX線回折による鉱物同定及び結晶組織の解明. (5)微小結晶及び双晶のコンピュータによる面指数, 双晶面の決定. 2.鉱物の不完全性, 超構造, 微細組織と環境変化の関係. (1)合成フッ素雲母中のMn, Co原子の局所構造. (2)EXAFSによる固溶体のミクロ構造. (3)超伝導物質の結晶構造と科学組成の関係. (4)かんらん石固溶体の酸化による構造変化. (5)隕石における始源的物質より加熱分化により出来た鉱物. (6)AgIのミクロ構造とマクロの性質. (7)ペグマタイト中における鉄珪酸塩鉱物の生成. (8)LaNbO_4の一軸応力下におけるドメインスイッチングの観察 3.結晶構造解析理論, 結晶対称理論からの鉱物生成機構の解明. (1)カルシライトの多形と可能な空間群. (2)同一晶系内におけるNon-Characteristic Orbitsの可能な超格子の導出.
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