研究分担者 |
三宅 裕 大阪大学, 工学部, 教授 (50029005)
大宮司 久明 東北大学, 工学部, 教授 (70005239)
鈴木 健二郎 京都大学, 工学部, 教授 (00026064)
小林 敏雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50013206)
井上 雅弘 九州大学, 工学部, 教授 (90037903)
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研究概要 |
本研究の目的は, 広い分野の研究者の協力と交流によって, 乱流モデルとその計算法に関する膨大な情報を, 系統的に整理統合し, 評価を行うとともに, その実用面への応用の拡大と今後の発展をはかることである. この目的を達成するために, 下記の項目を対象に調査研究を行った. 1.離散渦法の軸対称流れへの応用;境界要素法と離散渦法の併用による乱流剥離流れ解析法の開発, 2.乱流モデルを用いた数値計算;航空機まわりの流れへの応用;曲り流路, 回転流路内の乱流解析と実験との比較, 3.乱流モデルと乱流の組織的構造との対応;壁面乱流の構造論的モデリング, 4.二方程式モデルによる壁面乱流熱伝達の解析;旋回乱流の数値予測;算術式応力モデルにおける経験定数の妥当性;エネルギー散逸率方程式の理論的妥当性, 5.乱流拡散火災における流動, 混合, 燃焼の数値予測;旋回を伴う乱流火災の輸送特性と乱流モデルの修正, 6.平面ポアズイユ流の乱流遷移過程;遷移におよぼす主流乱れの影響;回転流路内の乱流遷移;回転円錐体に沿う境界層の乱流遷移と乱流構造;回転2重円管内の遷移機構, 7.伝熱研究への数値解析の応用;複数乱流の流れ・熱伝達解析に使用可能なモデルの開発;乱流プラントル数を用いない乱流熱伝達計算法の開発, 8.代数モデルによる翼形まわりの遷音速流の粘性・非粘性干渉計算法, 9.LESによる数値解析;小スケール渦のモデル化;境界条件, 計算スキームの結果への影響, 10.NS方程式の直接解法の検討.これらの調査研究結果の報告と意見交換のために合計7回の研究会を開催した. また, これに関する成果は, 日本機械学会関西支部第246回講演会(昭和61年11月23-24日)および日本機械学会第647回講習会「乱流のモデリングと数値シミュレーションの基礎と応用」(昭和62年7月13-15日)において発表された. 多数の参加者があり, きわめて盛会であった.
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