研究分担者 |
久村 富持 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063620)
長谷川 健介 東京工業大学, 工学部, 教授 (80016302)
児玉 慎三 大阪大学, 工学部, 教授 (50028990)
蒿 忠雄 (嵩 忠雄) 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (50029378)
翁長 健治 広島大学, 工学部, 教授 (90029869)
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研究概要 |
本総合研究は, 同時進行並列処理型システムを表現・解析・設計方法を確立するため, ペトリネットを中心とするネット理論の体系的発展と各種分野への応用上の方法論の体系化を目的として実施された. 2年間を通じて5回の公開の研究会を開催して研究成果を公表した. この研究会には研究分担者以外からも多くの研究報告があった. この研究会は海外においても高く評価され, ヨーロッパ, アメリカに引き続き, 第3回の「ペトリネットモデルとシステム評価」の国際ワークショップが, 我国で1989年12月に開催される端緒となった. 研究成果報告書は4部9章33編の論文から構成されている. 1.ネットによる離散事象システムのモデル化, では, ネットモデルによる離散事象システムをモデル化と, モデルの性質について明らかにしている. 2.ネットモデルにおける各種問題の解析, では, ネットモデルにおける重要な問題である, 可達性, 不変性, 活性, 有界性などについて得られた結果を述べている. 3.ネットモデルにおける操作, では, ネットモデルを用いてシステムの解析・合成などを進める上で必要となるネットの縮約・分解・接続などの操作に関して不変に保たれる性質について研究した結果を述べている. 4.ネット理論とネットモデルの応用, では, スケジューリング, 生産システム,通信・回路・その他のシステムのモデル化と解析に, ネット理論とネットモデルを適用する方法論を明らかにしている.
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