研究課題/領域番号 |
61302090
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀江 正治 京大, 理学部, 教授 (90025320)
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研究分担者 |
牧野内 猛 名城大学, 理工学部, 助手 (50131214)
小林 武彦 富山大学, 教養部, 助教授 (80019257)
小畴 尚 明治大学, 文学部, 教授 (10061897)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 日本高地 / 氷河 / 分布下限 |
研究概要 |
本総合研究(A)に於て各分担者は研究の焦点を第四紀氷河の到達下限の決定におき、研究域を日本の氷蝕域である中央日本高地山麓域と日高山地流域河川の下流部において、氷舌下限の時代決定には【C^(14)】法を用いることに努めた。詳細は各独立の学術論文にゆだねるが、端的に言って氷河の延長は従来考えられていたよりも遙かに下方に及んでおり、少なくとも海抜高度800mよりもさらに下方に延びていたことが立証された。日本の第四紀編年の上で、この資料は琵琶湖底掘削・解析研究と並んで極めて大きな地位を占めるものであるが、この下限高度が必ずしも気温低下によってのみ生じたことは考えられないこと、すなわち、降水量増加により生じた可能性のあることは琵琶湖水面の昇降機構とも密接に関連するものであることは、琵琶湖堆積物と第四紀氷河遺跡とは相互補完の関係にあることを強く示唆するものである。 さらに、氷期年代決定の一法として、大型植物化石層の含有火山灰年代をフィッション トラック法により求め、注目すべき成果を挙げ得たことも特記される。
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