研究分担者 |
嶋田 昌彦 東北大学, 工学部, 教授 (80029701)
若槻 雅男 筑波大学, 物質工学系, 教授 (50114153)
坂東 尚周 京都大学, 化学研究所, 教授 (70027027)
久米 昭一 大阪大学, 教養部, 教授 (00029604)
加藤 昭夫 九州大学, 工学部, 教授 (50037727)
平井 敏雄 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005865)
宮本 欽生 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (60107084)
小泉 光恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (80029826)
河合 七雄 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60127214)
|
研究概要 |
本研究班は下記の3研究グループから構成され, 各分担者はそれぞれのグループで相互の連絡を保ちながら, 無機物質の新しい合成法の開発と生成物の評価に関する研究を遂行した. さらに研究班全体の研究会を開催し, 無機物質の機能を支配する組成, 構造, (結晶構造, 欠陥構造, 界面構造, 表面構造)ならびに形態の制御と評価について総合的に討論し, 原子・分子レベルで反応を制御するナノプロセスや非平衡条件下の反応プロセスに関する多くの知見を得るとともに, それぞれのプロセスを適用し, 多くの高機能性無機材料の開発を行った. 以下に主な成果について記述する. (1)気相反応プロセス (a)プラズマプロセス(プラズマCVD, スパッタリング法)における諸因子の解明ならびに非酸化物超硬薄膜や固体電解質薄膜の機能と反応条件の関係を明らかにした. また(b)レーザ及び熱CVD法による炭化物薄膜の合成と評価を基に, 量CVDの特徴をまとめ, (c)化合物人工格子に関しても構造と機能に与える合成条件の影響を明らかにした. (2)液相反応プロセス (a)ゾルーゲル法ならびに(b)融体の超急冷法は, 非平衡状態における合成プロセスの一つで, 通常の固体間反応では得難い種々の新しいアモルファス物質が合成され, それぞれの特性が明らかにされた. また, ゾルーゲル法では組成及び形態を制御するための諸因子を解明した. (3)固相反応プロセス (a)自己燃焼法における反応ならびに生成物の特性を支配する諸因子を解明し, 今後の発展に重要な指針を与えた. また(b)高圧法及び(c)インターカレーションなど, 新物質, 特にハイブリッド材料の新しい合成法を開発した.
|