研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
吉村 忠与志 豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (60042991)
木原 寛 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90153171)
木村 捨男 (木村 拾雄) 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (90000059)
時田 澄男 埼玉大学, 工学部, 助教授 (20008866)
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研究概要 |
1.評価シートの作成と試行:前年度の研究結果に基づき, 学習ソフトの評価シートの第一次案を作成し, これを開発されたマイコンソフトに適用した. シートはまずソフトの梱包を解いた印象からはじまり, 次第に中身の検討に入るようにできている. これは, 米国において既に活用されているフォーマットを参考にしたが, 実際に使用してみると, 学習目的やコースウェアーの評価を記入する箇所が不足していることが判ったので, これらの項目を加えた第二次案を作成した. この案は, 現実に高校レベルで利用できることが明らかになったので, 今後はこれを標準的「評価シート」として用いることができよう. (報告書6-II節 参照) 2.高校化学用マイコンソフトの開発と試行:前年度に開発されたマイコンソフトの中, 高校化学用について各地の高校で試用して頂いた. この際, 先の「評価シート」を用いて試用の印象を回答してもらったので, この作業は「評価シート」の評価でもあった. 高校化学における学習にはさまざまの難点が指摘されているが, この中, マイコンソフトの利用は特に「実験の推賞」に役立つことが明らかとなった. この中で, 研究代表者・分担者は機会ある毎に, マイコンソフトの利用例・実施例を講演会・講習会・学会誌・商業誌等で発表し, 現場教師の実行に役立つような指導・助言を行い, またこれらの経験を通じて「ソフト開発の指針」を示すことができた. 報告書にはこれらの活動に関する文献のリストも収録されている. 3.諸外国との情報の交換:研究代表者は今年度も幾つかの国々でわれわれの開発したソフトを演示したが, 諸外国から絶賛を博し, ソフト開発のknow-howを求められ, またソフトの交換を提案された. この種の情報交換は今後益々重要となろうが, 教育輸出を具体的にマイコンソフトの交換の形で実施することは重要な検討事項であろう.
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