研究分担者 |
中 研一 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (90132737)
根岸 晃六 金沢大学, 医学部, 教授 (00019572)
福田 淳 大阪大学, 医学部, 助教授 (90028598)
橋本 葉子 東京女子医科大学, 教授 (90075218)
森田 之大 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80034164)
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研究概要 |
近年, 新しい記録技術や免疫組織化学法などの導入によって, 視覚神経系を構成する神経細胞の機能と細胞構築の理解が一層深まってきた. そこで本研究では, 生理学, 生化学, 薬理学, 解剖学, 組織化学, 情報工学など異なる専門分野の班員間で学際的な協力を行い, 各分野で得られた知見を討論し, また細胞単離法, 分子生物学的アプーローチなど新技術を応用した共同研究をスタートさせることによって, 視覚神経系の新たな発展の方向を追求することを目的とした. 本研究で行った事業は次の通り. 1.研究連絡協議会の開催. 第1回(昭和61年8月7〜9日, 生理学研究所), 第2回(昭和62年7月1〜3日, 生理学研究所), 第3回(昭和63年1月29, 30日, 大阪大学医学部). これらの協議回には, 班員とその共同研究者を含む4,50名の参加があり, 現在の研究の動向, 問題点の発掘を行い, 研究発表と活発な討論が行なわれた. また, 協議会主催者の所属する実験室を班員に公開しパッチ・クランプ, 組織化学法等の新しい実験技術の解説, 供覧を行った. 2.昭和61年9月23, 24の両日, 生理学研究所(岡崎)において国際シンポジウム"Progress in Retinal Research"を開催した. これには同年9月名古屋市で開催された国際眼研究会議参加の外国人研究者9名と班員および共同研究者など計61名が参加し, 24題の講演と10題のポスター展示が行われ活発な討論を通じて国際的な情報交換を行った. 3.班員間の研究交流を促進するため班員の行う4件の共同研究の旅費を援助した. このような活動により, 本研究の目的とする班員相互の情報交換, 連携と有機的な研究の推進するための基礎作りは期待どおり進んだ.
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