研究課題/領域番号 |
61304038
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
相沢 幹 北海道大学, 名誉教授 (70000891)
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研究分担者 |
吉田 孝人 浜松医科大学, 教授 (90041847)
辻 公美 東海大学, 医学部, 教授 (30055834)
笹月 健彦 九州大学, 生体防衛医学研究所, 教授 (50014121)
十字 猛夫 東京大学, 医学部付属病院, 教授 (20009997)
片桐 一 旭川医科大学, 教授 (10041823)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
1988年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1987年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1986年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | HLAクラスII抗原 / 疾患感受性 / トランスフェクション / トランスジュニックマウス / HLA / クラス11抗原 / 遺伝子クローニング / 制限酵素断片長多型解析 / 第3回アジア・オセアニア組織適合性ワークショップ・コンフェレンス / クラス【II】抗原 |
研究概要 |
本班における3年間の成果は次のようにまとめられる。 1)相沢が会長、班員全員が組織委員となって第3回アジアオセアニア組織適合性ワークショップ(1986年、札幌)が開催され、学術交流を行うと共に、HLA抗原が人類学的指標として極めて優れていることが確認された。 2)新しいHLA-DQ抗原、DQWaが日本人集団に見いだされ、その性状が明らかにされた(相沢、十字)。DQWa抗原はWHO命名委員会によりHLA-DQw4として正式に公認された。 3)特発性心筋症(中田)、特発性膜性腎症、高安病(内藤)、ナルコレプシー、スウィート病(十字)、インスリン依存性糖尿病(相沢、井上)、クローン病、潰瘍性大脹炎(関口)等各種疾患とHLAとの相関が確認された。 4)スギ花粉症、日本往血吸虫症、HBワクチン抗体産生等においてHLA-DQ遺伝子が免疫抑制遺伝子として関与することが分った(笹月)。 5)先天性副腎肥大症の遺伝子解析によりこの疾患は、21-ハイドロキシラーゼ遺伝子がその偽遺伝子との間で遺伝子変換を起こすためであることが示された(笹月)。 6)クラスII遺伝子導入細胞や、アミノ酸配列の解析によりHLA-D抗原決定基は主にHLA-DR抗原が寄与することが明らかにされた(辻、柏木)。また生化学的解析で既存の3種以外にもクラスII抗原が存在する可能性が示された(片桐)。 7)サイトカインによる非免疫担当組織におけるクラスII抗原発現の機序解明がなされた(吉田)。 8)腎移植患者におけるT細胞亜集団の解析(雨宮)、免疫制御剤の作用機序解析(秋山)がなされた。
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