研究課題/領域番号 |
61304049
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高久 史麿 東京大学, 医学部(病), 教授 (40048955)
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研究分担者 |
外山 圭助 東京医科大学, 医学部(病), 教授 (00051293)
平嶋 邦猛 埼玉医科大学, 医学部(病), 教授 (00165169)
溝口 秀昭 東京女子医科大学, 医学部(病), 教授 (70049021)
三浦 恭定 (三浦 泰定) 自治医科大学, 医学部(病), 教授 (60048965)
内野 治人 京都大学, 医学部(病), 教授 (40034615)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1986年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 造血因子 / 造血幹細胞 / 分化 / 増殖 / コロニー刺激因子 / エリスロポエチン |
研究概要 |
造血幹細胞と造血因子に関するin vitro及びin vitroの研究は臨床の場における血液疾患の病態の解析や診断、治療の面でその有用性が広く認められる様になっている。本研究は全国13施設の血液学の研究者が共同して研究を行い成果をあげることを目的として計画されたものである。各種のコロニー刺激因子(CSF)の中でG-CSFに関しては多くの研究成果が報告された。G-CSFの遺伝子を線維芽細胞に組み込ませ、G-CSFを産生する様になった細胞をマウスに移植すると顆粒球数が増加することが示され、G-CSFによる遺伝子治療の可能性が示唆された。同じくG-CSFに関する臨床的研究として、G-CSFが著効を示した慢性好中球減少症に関する報告や、骨髄異形成症候群の症例にG-CSFを投与した際の血液所見並びに染色体の変化に関する報告がなされた。GM-CSFに関してはその受容体の解析やその作用機構の中で単球-マクロファージの役割についての研究が行なわれた。また、G-CSFやGM-CSFのヒト白血病細胞に対する増殖促進効果が明らかとなった。エリスロポエチンは慢性腎不全に合併する腎性貧血の症例に有効で、さらに再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの難治性貧血にも有効であることが明らかとなった。一方、造血幹細胞と造血因子の関連についてはこれまで研究が比較的困難であった巨核球やBリンパ球の分化の研究が進められた。さらに、インターロイキンやヒスタミン、プロスタグランジン、コラゲナーゼインヒビターなどの血球分化における役割が報告された。また、マクロファージの分化に伴うTNF受容体の発現やエリスロポエチンの作用の分子機構に関する報告がなされた。
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