研究課題/領域番号 |
61304050
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
井上 正 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (30050991)
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研究分担者 |
中島 伸之 国立循環器病センター, 心臓血管外科, 部長 (40241947)
田辺 達三 北海道大学, 医学部, 教授 (50000956)
江口 昭治 新潟大学, 医学部, 教授 (90018367)
橋本 明政 東京女子医科大学, 付属日本心臓血圧研究所, 教授 (90075185)
稲垣 義明 千葉大学, 医学部, 教授 (80009109)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1986年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 解離性大動脈瘤 / 急性大動脈解離 / 画像診断 / 降圧療法 / エントリー閉鎖 / 人工血管 / 大動脈再建 / 累積生存率 / 人口血管 / 大動脈解離 / 脳分離体外循環 / 脊髄麻痺 / 体性感覚誘発電位 / 脊髄誘発電位 |
研究概要 |
研究班では班会議を重ね、解離性大動脈瘤とくに急性大動脈解離に対する診断と治療に関する意見を集約し、治療体系を策定した。 1.各種画像診断法の診断度と選択のステップを討議し、まず超音波検査(ときに経動脈DSA)にて上行大動脈内膜フラップの有無を検討し、その存否によって今後の検査法(CT,MRI,血管造影)を選択するとした。 2.治療方針の策定 A型に対しては早期に手術を行う。この中では2/3の班員は診断がつき次第直ぐに、或は24時間以内に手術を行うとした。B型に対しては病状が安定していれば急性期には内科治療を行うことで一致した。 3.緊急手術の適応となる因子が検討され、A,B型とも出血や分枝障碍(冠状動脈を含む)が挙げられ、A型では解離の弁輪部迄の進行、ARの発生が強調された。 4.急性期の治療成績として、A型103例の内科治療早期死亡率30%、97例の手術死亡率30%、B型で夫々、150例中6.7%、57例中19%の死亡率が挙げられた。 5.手術手技の選択が表示され、姑息的救命手術、血行再建手術に分類された。 班員13施設の昭和54年〜63年の1032例の治療成績が集計、分析された。非手術例420例、手術例612例であった。非手術例のA型は、149例の早期死亡率35%、1年生存率53%、10年35%、B型271例の早期死亡率、1年・10年後生存率夫々26%、90%、58%であった。手術群でA型311例の手術死亡率21%、1年・9年生存率68%・48%、B型301例では手術死亡率、1年・9年生存率夫々、15%、77%・62%であった。
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