研究分担者 |
山本 一郎 北里大学, 衛生学部, 教授 (10050361)
輿水 馨 東京大学, 医学部, 教授 (90011866)
前島 一淑 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70051464)
橋本 一男 東海大学, 医学部, 教授 (00055659)
城 勝哉 兵庫医科大学, 教授 (10068413)
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研究概要 |
わが国における実験動物の供給, 飼育管理並びに研究体制の確立は, 日本実験動物学会を中心とする関係者の努力によって達成された. また実験動物の面では, 農科系大学における実験動物専門家教育にも既に軌道にのっている. 実験動物の主たる使用者は, 医学・生物学研究領域における研究者である. 実験動物を有効に使用して動物実験を成功させるためにはこれら実験動物使用者に対する実験動物教育は重要事項である. 本研究の究極の目的は, 実験動物利用者の教育を充実させるための実験動物教育カリキュラムの作成にある. この研究目標を達成するために本研究実施期間中に下記事項が実施された. (1)わが国の医歯薬衛生学部および大学附置研究所, 公的研究機関に所属する研究者を対象とした"実験動物教育"の実態を把握するためのアンケート調査を行なった. (2)(1)と畧同じ目的で, 文部省科学研究(A)「医学研究の推進に関する研究(代表者:星 猛東大医学部教授)」の補助金を受けて「実験動物施設の利用者教育」と題するシンポジウムを開催した. (3) 教育カリキュラムの作成. 61年度に実施した(1)によって医科系大学における実験動物教育の現状, 実験動物利用者の実験動物に対する関心度, 考え方, 要求項目等を知ることができた. 同じく61年度実施の(2)によって実験動物教育の在り方, 教育目標の設定, 効果判定等々についての問題点が明らかにされた. 以上の研究結果を踏まえて62年度後半からカリキュラムの作成に入った. 実際にはカリキュラムから一歩進めて, 医科系大学の学生および新人研究者を対象とした「実験動物入門書」の編纂を企画した. 62年10月から全班員が分担して原稿執筆が始められた. 63年2月現在, 原稿の整理, 編集刊行準備の作業に入っている.
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