研究課題/領域番号 |
61305010
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小堀 巌 三重大, 人文学部, 教授 (30011448)
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研究分担者 |
小西 正捷 立教大学, 文学部, 教授 (10161960)
田中 欣治 三重短期大学, 法経学部, 教授 (60071106)
岡崎 正孝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90030163)
森 和紀 三重大学, 教育学部, 教授 (60024494)
木本 凱夫 三重大学, 農学部, 助教授 (30024590)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | マンボ / カナート / 横井戸 / 中国 / 西アジア / サハラ / 地下水 / 鉱山技術 |
研究概要 |
マンボかんがいについて、集められ得る既存文献を整理し、又若干の現地調査を行うことができた。そのためには、津及び東京においてそれぞれの研究打合せ会を行うと共に、学識経験者(福田仁志東大名譽教授、籠瀬日大名譽教授)や、地元の研究者などよりの聴取にもつとめた。それらの成果の大要は、日本地理学会のシンポジウムにおいて発表され、別紙文献の如く印刷された以下その問題点を整理してみると次の如くである。 1)マンボの定義 マンボは、いわゆるカナート型の横井戸を指すと考えられてきているが、その他に堅穴のない単なるトンネル型の地下水集水施設をもふくむべきかどうかという問題が提起された。 2)マンボの起源 これについては、マンボという言葉の言語学的な位置するばかりでなく、朝鮮半島における寸例の有無、鉱山技術との関連の有無、更にカナートの日本伝来の事実の有無など、従来学界で殆んど考慮されなかった面の考究の必要性がわかった。 3)マンボの将来 単なる伝統的技術としてではなく、風土・環境にあった、いわゆるAlternative TECHNOLOGYとしての再評価や水文学的背景の実地調査の緊急性が認識された。 4)今後の研究計画 (1)三重及びその周辺のみならず、全国規模でのマンボ現状調査を行う。(科研費申請中) (2)中国,西アジア,サハラにおいて、マンボとの比較のため、カナートの比較調査を再開する。(海外学術調査申請予定) (3)本研究の成果の一部を、本年3月(ロンドン大学)、7月(近代考古学研究所ダマスカス)などで発表し、国際的な研究ネットワークをつくる。
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