研究課題/領域番号 |
61306029
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永野 三郎 東大, 教養部, 教授 (50010913)
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研究分担者 |
江崎 丈巳 福岡大学, 工学部, 助教授 (70090868)
竹山 和彦 神戸大学, 教養部, 教授 (00031302)
田嶋 太郎 名古屋大学, 教養部, 教授 (00023531)
鈴木 賢次郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (60012506)
南日 朗 東北大学, 工学部, 助教授 (20005193)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | コンピュータ・グラフィックス / 図学教育 / 設計製図 / CAD / CAM / 大学一般教育 / 工業高等専門学校 / 新カリキュラム |
研究概要 |
図学は立体の図的表現法と、図を用いた立体の解析を取扱う学問体系で、設計製図に不可欠な基礎知識として、現在まで多くの工業高等専門学校、大学教養課程で教えられてきた。しかし、近年のCAD/CAMの急速な発達と普及により、従来の手作図による図学のみでは設計製図の基礎知識としては不充分となりつつあり、CAD/CAMにおける図形の取扱い法ーコンピュータ・グラフィックス(CG)ーの基礎教育の必要性が高まっている。また、最近、大学教養課程において情報処理教育が普及しつつあるが、CG教育は、単に設計の基礎教育としてのみでなく、情報処理教育の一環としても重要性を増してくるものと思われる。このような現状を反映して、各大学・工高専でCGの基礎を導入した図学教育が様々な形で試行されつつある。 本研究は、これら各大学・工高専で個々に行われてきた試行教育の内容・方法・成果等を互いに情報交換し、従来の手作図による図学とCGそれぞれの長所を生かしつつ、これらを統一的に教える新しい図学教育カリキュラムの確立をめざして計画された。具体的には、まず全国の大学・工高専における図学教育へのCG導入状況をアンケートによって調査し、現状ならびに計画を把握した。ついで、これを踏まえて、特色ある教育を実施ないし計画している大学・高専を網羅した全国規模の研究連絡会を開催し、情報交換と討論の場を設けた。そして、1)この研究連絡会で行われた各大学・高専からの報告資料、2)アンケート調査結果の概要,3)CGを導入した図学教育で実際に使用されているいくつかのプログラム例、を報告書としてとりまとめた。 CGを図学教育に導入するためには、様々なレベルの施設・設備や人的体制の整備が必要であるが、このような情報交換と討論の場を通じて、また今回の報告書の公表によって、我国の図学教育の質がより洗練され高度化していくものと期待することができる。
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