研究課題/領域番号 |
61420009
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
潮田 資勝 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (90176652)
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研究分担者 |
水谷 五郎 東北大学電気通信研究所, 助手 (30183958)
上原 洋一 東北大学電気通信研究所, 助手 (30184964)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1986年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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キーワード | ラマン散乱 / 表面吸着子 / 絶対感度校正 / 絶対ラマン散乱断面積 / Ni(111)面上のニトロベンゼン / 銀上の銅フタロシアニン / CaAs / バンド曲がり / 清浄表面 / 表面粗さ / ニッケル / 銀 / ニトメベンゼン / 銅フタロシアニン / 超高真空 / フォトンカウンティング / ニトロベンゼン / 相転移 / 発光角度パターン / ローダミン6G / 表面増強ラマン散乱 / 単一層吸着分子 / ピリジン / 基準振動解析 / ダイオードアレー |
研究概要 |
本研究ではラマン散乱を用いた表面分光法の開発とその応用を主眼においた研究を行った。その結果、 1.よく規定された表面上の単〜数分子層の吸着分子が観測可能なほど高感度で、しかも絶対感度の校正された表面ラマン散乱観測システムが構築できた。 2.吸着分子の絶対マラン散乱断面積を正確に定義し、 (1)銀蒸着膜上の銅フタロシアニン (2)Ni(111)面上のニトロベンゼン についてその値を得た。またそのスペクトルや偏光成分比よりこれらの吸着子の凝集状態についての知見を得た。 3.非常に粗い表面をもつ銀基板上の吸着子のラマン散乱強度の散乱角度依存性を測定し、それを説明するためのモデル提案をした。 4.銀上のピリジンの基準振動解折を行い、吸着状態のピリジンにおいては、電荷の移動によりN原子からのメタの位置のCーC結合へ電荷が移動しそこの力定数が大きくなっていることを明らかにした。 5.電場誘起ラマン散乱法を用いて、pーGaAs(110)表面にCsを吸着させていくとCsの2原子層の吸着量に対して1.5eVのバンド曲がりが生ずることを明らかにした。
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