研究課題/領域番号 |
61420031
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊池 和朗 (1987-1988) 東京大学, 工学部, 助教授 (50134458)
大越 孝敬 (1986) 東大, 工学部, 教授 (70010709)
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研究分担者 |
保立 和夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (60126159)
大越 孝敬 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70010709)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
19,600千円 (直接経費: 19,600千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1986年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | コヒーレント光通信 / 半導体レーザ / 光ファイバ / ダイバーシティ / コヒーレント光ファイバ通信 / コヒーレント受信機 / サイドトンネル型光ファイバ / ホモダイン受信機 / 光ファイバ干渉計 |
研究概要 |
高品質のコヒーレント光通信を実現する鍵は、送信用および局発用半導体レーザのスペクトル純度を改善することである。本研究では、先ず1/f雑音のスペクトル幅への影響についての検討を行なった。この結果、縦モードが十分に安定化されていれば、高出力時にはスペクトル幅は1/f雑音によって決まることが明らかになった。この、1/f雑音によるスペクトル広がりは、高速システムへほとんど影響しないので、縦モードの安定性を維持しつつ高出力を達成することが重要であるとの結論を得た。 次に、半導体レーザのFM変調特性についての研究を行なった。FM変調特性は、キャリア密度の不均一性によって大きな影響を受けることを明かにし、FM変調用レーザの設計指針を示した。 伝送デバイスに関しては、非軸対称屈折率分布を持つ光ファイバの解析法に研究を集中した。一つは、有限要素法に基づく解析法に関する研究であり、スプリアス解を除去する方法について検討を行なった。他の方法は、境界積分法である。グリーン関数を用いない新しい方法を提案し、その有効性を示した。 コヒーレント光通信では、偏波変動に対するなんらかの対策が必要であるが、ここでは、偏波再結合と呼ばれる受信端での偏波制御方式を提案し、その動作の確認を行なった。次に、位相/偏波ダイバーシティ光受信機の研究を行なった。4ポート型位相、偏波二重ダイバーシティホモダイン光受信機を提案し、その特性を解析するとともに、基本的動作を符合誤り率の測定によって実験的に確認した。この受信機は、信号の位相変動と偏波変動の両方に同時に対処できるので、将来のコヒーレント光通信システムに極めて有用である。
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